Switch2専用ポケモン新作「ウインド・ウェーブ」は、前作の批判を越え、"本物のオープンワールド"を描けるのか

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確かに広い世界はあるのだが、そこを探索させる動機が作られていない。ランドマークとなるものがほとんどないし、道具(アイテム)がそこらに適当に落ちているだけである。

世界としてもかなり奇妙な作りで、「ポケモンだらけの自然のなかに人間が集落を作ってなんとか暮らしているような状況」である。とてもではないが、ポケモンと人間が共生している世界をきちんと作れているとは言えなかった。

主人公と戦ってくれるポケモントレーナーたちは自然のなかに立ち尽くし、対戦相手を待ち続けている。はたして、彼らの生活はどのようにして成り立っているのだろうか?

もともとポケモンの世界はゲームの都合に合わせて作られており、それをそのままオープンワールドにしたせいで奇妙な世界になっていたのだろう。

開発体制の変化によってゲームの発展につながるか

発売前から大人気の新ポケモン「ポムケン」(画像は任天堂公式サイトより)

しかし、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は全世界で2808万本の売り上げを記録している。

実は、ポケモンは「キャラゲー」としての側面がどんどん強くなっている。つまり、キャラクターを愛でるための作品であり、ビデオゲームとしての面白さは二の次と言えなくもないのだ。極端な話、魅力的なポケモンが出ればそれでもよいとすら言える。

すでに「ポムケン」という新しいポケモンがSNS上で人気を博しているように、キャラクターコンテンツとしてのまなざしが強いわけだ。正直、ビデオゲームとしては処理落ちを改善するくらいでいいのかもしれない。

ただし、謝罪した際の「いただいたご意見を真摯に受け止め、これからも改善を続けて」という言葉が真実であるのならば、次回作では何か手を打っていると捉えたくなるものである。

ポケモンは、対人戦モードを『Pokémon Champions』という基本プレイ無料タイトルに切り分けるといった施策もとっており、『ポケットモンスター ウインド・ウェーブ』というタイトルにより集中できるような環境作りも行われている。

ポケモンの新作は、Nintendo Switch 2の売り上げにも関わる超ビッグタイトルだ。謝罪を乗り越える作品になるかが注目される。

渡邉 卓也 ゲームライター

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わたなべ たくや / Takuya Watanabe

いわゆるテレビゲームを専門にコラム・評論などの記事を書くライター。大学卒業後はサラリーマンになったが、満足にゲームを遊べない環境にいらだちを覚えて転身。さまざまなメディアにゲーム関連の記事を執筆。駄作に対して厳しく書いてしまうことでも知られる。

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