「高すぎて頼めない」「配達員も稼げずどんどん離脱」…ウォルトが「日本撤退」を発表。現役配達員が感じていた"予兆"とフーデリ業界の厳しい現状
今はタイミーなど、フードデリバリー以外のスキマバイトが充実している。全国的に最低時給も上がっているため、デリバリー配達員として働く経済的なメリットは、昔と比べて正直かなり弱まってきている。顔見知りの配達員の姿はほとんど見なくなった。おそらく他の仕事を始めたのだろう。
注文数という名の「需要」と、配達員という名の「供給」。どちらも縮小傾向にある今、デリバリー各社にシワ寄せがいくことは想像に難くない。今回はWoltの撤退という形で「業界全体が縮小」したわけだが、はたしてここで下げ止まるのか……。
ちなみに先日私は東京出張に出かけたのだが、東京ドーム近くの飲食店で「最低時給1400円」と書かれた張り紙を見つけ、目を疑った。10年ほど前に私が東京ドームでバイトしていた頃は、時給900~1000円くらいが相場だった記憶がある。
人手不足が深刻な日本社会において、いかにして「人」を確保するかは各業界・各企業で共通の悩みだ。フードデリバリー業界は「お金」という点に関して、かなり分が悪い戦いを今後も強いられるのではないか。
時給換算3680円…苦肉の策の高額インセンティブ
この手の話題になると「配達員の報酬単価を上げればいい」といった声が続出するが、問題はそう一筋縄ではいかないだろう。なぜなら仮に報酬単価を引き上げた場合、その分を配送料金の値上げなど、どこかで回収する仕組み作りが必要不可欠になるから。というよりフードデリバリー各社は現状、業界での圧倒的シェアを築くべく、赤字覚悟で耐え忍んでいるのが実情ではないか。
例えば先日の雨の日、ウーバーでは昼の時間帯の初回配送(1回の乗車)に、プラス600円のインセンティブが設けられた。ここに通常の配達報酬(短距離なら320円~)が加わる。私はこの日、実働約15分で920円の報酬を獲得。時給換算にすると3680円。珍しく超割のいい仕事に浮かれていたわけだが……。




















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