友里さんによれば、お兄さんがいる拓海さんは「真面目で頑張り屋なのにどこか抜けている」弟キャラ。その前では自分を取り繕う必要がなく、友里さんはふざけてちょっかいを出すこともある。拓海さんが今も勤務する会社では自分から誰かに話しかけたりしなかった友里さんの「本性」を拓海さんは嬉しく受け入れている。
幸せな結婚にスペックや条件はいらない
婚活、介護、失業と苦しい時期を過ごした友里さんは、今の生活に不満はない。30年近くも住んだ東京には未練がなく、実家よりははるかに都会にある新居に満足している。
「東京で言うならば吉祥寺ぐらいの規模の町です。海の幸も美味しくて、今の私にはちょうどいいサイズ。夫は前の奥さんの好みで建てた家を引き払いたいようですが、私は気になりません。近くにいいスーパーがたくさんあるんです。自分の子どもを育ててみたかった気持ちはありますが、夫と付き合い始めたのが45歳だったのであきらめました。夫の飼い犬はメスなので、女同士で仲良くやっています(笑)」
すっかり明るさを取り戻した友里さん。近くに知り合いや友だちが欲しくなり、フルリモートの会社は退職。今は派遣社員として多くの人に会う仕事をしている。
今年の4月には一緒に暮らしていた次男は北陸にある専門学校への進学で家を出る。ようやく子育てを終える拓海さんは家を売って海が見える場所で友里さんとの2人暮らしを希望している。今より田舎に住むことになるが、友里さんに異論はない。
「この人とならずっと一緒にいられる、と思えています」
地元でも東京でも得られなかった幸せな結婚生活。友里さんはスペックや条件ではなく、「自分が素でいられる相手」を選んだことでつかみ取ったのだ。
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