「アクアライン開通で大ダメージ→駅前が閑散、地価も暴落」…そごう撤退で衰退「千葉の廃墟モール」苦戦の歴史

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02年1月、空きビルになっていた「サンヴェル」の大部分を南総通運が買収した。南総通運は茂原市から近い東金市に本社を置く企業で、「サンヴェル」の一部を所有していた。茂原市や商工会議所からの要請を受け、取得に踏み切ったという。

南総通運は百貨店を核とする商業施設として「サンヴェル」の再開を目指したが、百貨店が出店を辞退。大型テナントの誘致を諦め、02年9月、1階に20店舗を集めて再開店させた。翌10月には、市が6階に学童保育や図書室のある学習プラザをオープンさせた。

市立図書館までもが移転してしまう

14年には、6階に茂原市立図書館が移転した。しかし駐車台数が少ないことなどから、その図書館は25年3月にロードサイドの大型モール「茂原ショッピングプラザアスモ」へ移転してしまった。「茂原ショッピングプラザアスモ」は1000台以上の駐車場を備えている。

茂原駅から車で約7分のロードサイドにあり、広い駐車場を完備した「茂原ショッピングプラザアスモ」(筆者撮影)
茂原市立図書館
茂原市立図書館の垂れ幕が掛かっている(筆者撮影)

「茂原ショッピングプラザアスモ」は89年12月に開業したモールのため古さは感じるが、空き区画は少なく、多数の買い物客の姿がある。

一方、「サンヴェル」はシャッターが目立ち、人が少なく閑散とした雰囲気だ。上層階は企業の事務所となっている。建物の形や大きなからくり時計から滲み出るそごうの名残りがかつての繁栄を物語っている。

サンヴェル
サンヴェル専門店街にはシャッターが目立ち、閑散としている(筆者撮影)
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