「アクアライン開通で大ダメージ→駅前が閑散、地価も暴落」…そごう撤退で衰退「千葉の廃墟モール」苦戦の歴史

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「スパークルシティ木更津」と同様に、核テナントのそごうを失って廃墟化しているモールが他にもある。千葉県茂原市の茂原駅前にある「南総サンヴェルプラザ」だ。

茂原そごうが撤退したサンヴェル

「サンヴェル」は千葉県茂原市による再開発により建てられた商業施設で、92年3月にオープンした。核テナントは市が誘致した茂原そごうで、ほかに12の専門店が出店した。

サンヴェル
2025年10月時点の「サンヴェル」(筆者撮影)

もともと87年にスーパーが核テナントとして決定していたが89年に辞退。茂原市が代わりの核テナントを急いで探し、選ばれたのが百貨店のそごうであった。のちにそごう側は、茂原市の強い要望を受けて出店したものの、採算が取れないという見方もあったと明らかにしている。

茂原そごうの不安は現実となり、苦戦した。先ほどと同じ新聞記事では茂原そごうについて、「売上高は初年度の93年2月期(96億円)をピークに5期連続で前年実績を下回り、98年2月期は72億円」と書かれている。(98年8月14日『日本経済新聞』)

バブル崩壊により経営が悪化していたそごうグループは、不採算店舗の閉鎖や業態転換を表明。その対象に木更津そごうと茂原そごうも含まれていた。

茂原そごうは99年、2年以内に閉鎖・撤退する予定であると発表された。「サンヴェル」の専門店テナントたちは茂原そごうの存続を要望し、市が中心となって「茂原そごう存続対策協議会」まで発足したが、00年2月に閉店してしまった。

「サンヴェル」はオープンから10年経たずに核テナントを失った。市は暫定措置として1階を茂原そごうから無償で借り、イベントを開催するなどして活用した。

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