20年前に東大が課した「まるで通訳試験」の衝撃。英語リスニング難問で浮き彫りになる"令和に求められる必須能力"
また、よく言われるように、入試問題は大学からのメッセージでもあります。公式ウェブサイトにも明記されているように、東大は読み書きだけでなく、コミュニケーションも含めた総合的な英語の運用能力を求めています。この問題を見るだけでも、それがよくわかるのではないでしょうか。
しかも仕事の面接という、非常に実用的なシチュエーションになっているのもまた示唆的です。グローバル化が進んだり選抜入試が広がったりした影響で、今でこそ英語学習や英語教育の熱は高まりを見せていますが、以前は「日本人なんだから英語なんて必要ない」「英語なんて勉強しても意味がない」という声も少なくありませんでした。
そのため、英語の実用性をリアルに伝える問題を出すことで、「これからは英語を使って生きていく時代ですよ」と訴えかけたかったのかもしれません。
これからの時代に求められる能力
21年から始まった大学入学共通テストでは、それまでのセンター試験と比べると、各教科で日常生活の場面に即した問題が多く出るようになりました。その背景には、教科書に書いてある内容がいかに実社会とつながっているかを示し、子どもたちに勉強する意味を理解してもらいたいという意図があります。
それを踏まえると、東大がこの問題が出したのは02年なので、かなり時代を先取っているという見方もできますね。
東大の入試問題は、受験業界から「今年はどんな問題が出るのか」と毎年注目されています。いい問題が出た時は、翌年以降にそれと似たようなものが別の学校の入試で出されることも珍しくありません。
そこには単なる目新しさに対する期待感だけでなく、これからの時代にはどんな能力が求められるのか、どう問えばそれが判定できるのかを知りたいという欲求もあるように思えます。東大の入試問題には、先の見えない未来を生き抜くヒントが隠れていると言えるのかもしれません。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら





















無料会員登録はこちら
ログインはこちら