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「年収5500万円から生活保護へ」元人気ブロガーが"どん底"で見た景色〈再配信〉

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「じわじわと、自分がこの世に存在する意味がわからなくなってきて。友人などへの連絡も自然と減っていきました。SNSの発信をやめると、誰も僕に連絡してこない。結局、僕は『発信するから価値がある人』だったのかもしれない、などと思いはじめました」

2024年9月、うつ症状が本格化。病院には通院を続けるも、ベッドから起き上がれない日もある。ブログもメルマガも、何を書いたらいいのかがわからなくなり、書けなくなった。

「僕のなかでは『生きる意味がわからない=発信する内容がわからない= 書けない』という図式でした。仕事ができないからお金がない。何もできないから、自分には価値がない……と、どんどん負のスパイラルにハマっていったんです」

2024年9月から資金が回らなくなり、11月には生活保護の申請を決意。弁護士に相談し、今年の2月から自己破産の手続きをスタートした。

助けてほしかった。でも、多くの人が去っていった

「一番きつかったのは、人との縁が切れていくことでした」

立花さんは、過去に「何かあったら何でも言って」と言ってくれた友人に数十万円の支援を頼み、送金してもらった経験がある。しかも借用書もとらず、その友人は「貸すんじゃなくてあげる」と言ってくれ、その気持ちに心から感謝した。

「でも、『それでは申し訳ないから、分割返済する』と申し出て。その後、実際返済するお金も用意できて、その旨を連絡しようとしたんです。そうしたら、つながらない。そのときになって、その友人からブロックされていることに、はじめて気づきました。結果として友情が切れてしまったことに、心から悲しく辛い気持ちになりました」

2025年3月。材木座海岸からすぐ、立花さんの鎌倉のご自宅にて(写真:筆者撮影)

少し人に頼る気持ちになっていても、実際に相談すると「市の相談窓口に行ったほうがいい」と一般的な返答を返されるだけ。

「まぁ、当たり前ですね。本音を出した瞬間、関係は終わる。そんなことが続いて、人に頼るのが怖くなりました」

彼がうつで倒れてから、発信ができない状況だったときに関わった人は、たった4人だけ。弁護士、市役所職員、精神科医、高齢の母親だ。

「母以外はみんな業務で関わっている人たちです。情はない。精神科医に『苦しいです、死にたいです』と言っても『じゃあ薬の量を増やしますね』としか返ってこない。ああ、本当に自分はひとりなんだな、と思いました」

母親は高齢、ほかは縁が切れて親族と呼べる人もいない。この状況では生きるのが困難だと感じた。

心の底から「もう、死ぬしかない」と思う夜も、何度もあった。

【この記事の続き】
「日本は、すぐに死なずに済む国なんだ…」年収5500万円から生活保護に転落した作家の"どん底での新発見"

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