アップルWWDC25で発表された「Liquid Glass」、iPhone・iPad・Macの画面で起きる物理法則が根本から変わる新UIとは

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

日本にはモノのデザインにおいては、今でも世界的に高い評価を得ているデザイナーが多くいる。いや、それだけでなく画面上のアニメーション表現などにおいても中村勇吾氏などを筆頭とした世界的スターがいる。ゲームコンテンツにおいても世界を魅了してきた。

しかし、実用性重視のソフトウェアでは、機能ばかりに着目し、良いユーザー体験の提供やそれを実現するうえで必要なデザインを軽視してきてしまった。

「デザインの重要性の理解」に期待したい

今後、企業の経営者はもちろん、ブランディング担当者や品質管理の担当者などには、もう少しデザインの重要性を理解してもらいたいと思う。さらに、企業からソフト開発の委託を受ける会社の人々にも、ただ漠然と「UIやUXを大事に考えています」と発信するのではなく、どのような理念や哲学を持って製品を開発しているかを発信してもらいたいと思う。

Liquid Glass
Liquid Glassを使ってテキストの編集をしているところ。レンズ効果でカーソル(文字挿入位置)がどこかが拡大表示される。光の屈折の描写だけで表現された輪郭を持たない美しい水滴のような表示要素は最低性能が保証されているアップル製品だからこそ実現できたユーザーインターフェースといえよう(画像:アップル)
林 信行 フリージャーナリスト、コンサルタント

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

はやし のぶゆき / Nobuyuki Hayashi

1967年、東京都出身。フリーのジャーナリスト、コンサルタント。仕事の「感」と「勘」を磨くカタヤブル学校の副校長。ビジネスブレークスルー大学講師。ジェームズダイソン財団理事。グッドデザイン賞審査員。「iPhoneショック」など著書多数。日経産業新聞「スマートタイム」、ベネッセ総合教育研究所「SHIFT」など連載も多数。1990年頃からデジタルテクノロジーの最前線を取材し解説。技術ではなく生活者主導の未来のあり方について講演や企業でコンサルティングも行なっている。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事