「見事なテクノロジーによる伝統の継承の可能性」──アップルCEOティム・クック氏が讃えた日本人開発者が取り組むアプリによる問題解決

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濱本太輝 ティム・クック
アップルCEOティム・クック氏に、自身が開発したSwift Student Challenge受賞アプリを紹介する濱本太輝氏(写真:アップル)
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アップルの現在の価値で注目すべき優位性は、アプリ開発者コミュニティだ。そのことは、現在のiPhoneを見るとすぐにわかる。

創造力あふれるアプリ開発者の存在

単純な話で、iPhoneが登場した2007年、人々はInstagramで写真を共有していなかったし、Uberで移動手段を確保していなかった。現在の生活インフラとなっているアプリを、アップルは1ミリも考えていない。

考え、実現してきたのは、つねに、創造力あふれるアプリ開発者だった。

アップルの開発者会議「WWDC25」で、一般の消費者は、優れた製品の登場やあっと驚く新しいテクノロジーを期待するかもしれない。

WWDC25
WWDC25基調講演で挨拶に立つティム・クックCEO。Swift Student Challengeの受賞者も招待され、舞台に向かって左側の最前列でイベントに参加していた(筆者撮影)

しかしWWDCの本来の役割は、開発者とアップルとのコミュニケーションの場だ。アップルが新しいアプリ開発手段や環境を提案し、開発者からはリクエストを吸い上げる。そうした対面のやり取りが行われる数少ないチャンスなのだ。

そうしたWWDCには毎年、学生が招待される。Swift Student Challengeは、WWDCに合わせて毎年開催される。コンテストの受賞者になると、アップルの本社であるカリフォルニア州クパティーノ市にあるApple ParkでのWWDCに参加できるのだ。

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