ついに国民民主が公認を取り消し…最悪の結果となった「山尾志桜里の記者会見」は何がヤバかったのか

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山尾さんが発したかったのは、自分たちの主張ですが、記者会見という形を取ったことにより、その受け止め方は報道陣に一任されます。会見での情報だけでなく、取材者自身の印象は大きく報道に影響を与えることになります。

報道陣が一番知りたいと思った不倫問題へのゼロ回答は当然反発を呼び、山尾さんのメッセージはどんどん存在感を薄めてしまったと思います。

この程度の状況把握や想定をせず、久々の記者会見を実施したとするなら、準備不足以前のノープラン、無戦略コミュニケーションしかできない人と見なされても仕方ないでしょう。

山尾志桜里
会見前、Xには「真摯にお伝えしたい」と投稿していたが……(画像:山尾しおり公式Xより)

思い出される「ノープラン会見」で失敗した人

アンジャッシュの渡部建さんは2020年6月に不倫スキャンダルが発覚した当初、一方的な謝罪ステートメントの発表のみで、会見など何も情報発信はせずに表舞台から消えました。

そしてその後、同年の年末特番での復帰を目論んだと思われる記者会見が、スキャンダルから半年経った12月に行われましたが、ただ歯切れの悪い謝罪がなされるだけで終わりました。

番組への出演予定やテレビ復帰について質問が集中したものの、それに関することは一切情報開示しないという、ゼロ回答の会見。後に「フルボッコ」と呼ばれるほど取材陣から総批判を受け謝罪を重ねたにもかかわらず、会見は大失敗に終わり、年末特番出演どころかその後の地上波復帰までも遠のいてしまったのです。

報道陣は会見者自らの都合で情報を受け止めてくれるわけではありません。突撃取材のような、準備ができないものならまだしも、自ら記者会見を開いておいて、何も核心について情報開示ができないとしたら、何のための会見なのかと思われても仕方ないでしょう。

渡部さんも山尾さんと同様に、取材陣の聞きたいことが明確にわかっていながら、それには一切答えなかった。皆が聞きたいことには答えたくない、答えられないのに、会見という最もハードなコミュニケーションの場を選択したことが疑問です。

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