ついに国民民主が公認を取り消し…最悪の結果となった「山尾志桜里の記者会見」は何がヤバかったのか
山尾さんは、疑惑の渦中にあった衆院議員当時も、何の説明も釈明もなく議員を辞める(正確には選挙に出馬せず)という選択をしました。そうしたことで疑惑追及の矛先も鈍り、現在に至っています。
その山尾氏が再び報道陣の前に登場するのですから、当然聞きたいことは出馬に関してよりも過去のスキャンダルについてだろうと、誰にでも想像がつきます。
会見中、議員パスの不適切使用や、秘書によるガソリン代計上の不適切さについては説明と反省を述べていました。しかし、自らの非というよりも秘書に責任を転嫁しているようにも見え、SNSを中心とした世間の声は山尾さんに厳しいものが多くなっています。
そして多くの人が関心を寄せるのは、不倫問題のほうでしょう。相手方とされた男性の妻が自死をしたというショッキングな報道もあり、当時から世論は厳しい意見で占められていました。
しかし、この最大の関心事には、すべて「お答えは控えさせてください」というゼロ回答。「本当に申し訳ありません」とくり返し、質問を打ち切らずにていねいに対応するという姿勢ではあったものの、納得のいく回答ではなかったでしょう。
なぜこの対応で済むと思ったのか、私は会見の設定そのものに対し非常に疑問に思った次第です。
「逃げ切り型」という悪手対応
スキャンダルや不祥事があった際、世間に対し説明も弁明もしない、こうした対処を私は「逃げ切り型」と呼んでいますが、この手段は攻撃から逃げられる一方で、事業継続ができなくなるというリスクがあります。
事実、山尾さんは衆院議員を辞めるという選択をとって事業を継続しなかったことで、不倫問題についてマスコミの扱いが減り、スキャンダルだけでなく山尾さん自身への世間の関心も減っていきました。
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