「鎌倉が舞台なのがいい…!」長野や金沢パターンもありえた? 人気ドラマ『最後から二番目の恋』の舞台が“鎌倉じゃなきゃダメ”だったワケ
フジテレビのドラマ映画制作センター・プロデューサーの若松央樹さんによると、ドラマ企画の際、長野や金沢なども候補に挙がっていたといいます。
その中で、脚本の岡田さんと演出の宮本理江子さんが鎌倉のカフェを何軒か回ったところ、カフェの上に住んで生活をしている人がいて、その多くが東京からの移住者であるということが興味深く、そこから設定が膨らんだとのこと。都心から日帰り圏内であることも大きな理由だったとのことです。
また、市役所勤務の和平の勤め先も、地元・鎌倉市役所の多大な協力により実現したそう。物語のメインの舞台となった坂ノ下地区から、江ノ電、そしてあの鳩サブレーで有名な「豊島屋」まで、地域からの協力によってこのドラマが生まれた、と言っても過言ではありません。
今作でも、鶴岡八幡宮近くの「豊島屋」本店でロケが行われましたが、国内外からの観光客の人通りの多い時間帯に、店舗の前を借りて撮影したり、小道具でのご協力をいただいたといいます。


印象的な「あのシーン」が撮影された“そば屋”
ドラマシリーズ中で最も印象的なロケ地の1つと言えるのが、江ノ電の「極楽寺駅」。鎌倉駅と藤沢駅を結ぶ江ノ電は、江の島に代表されるように湘南の海沿いを走るイメージですが、この駅は唯一山間にある、風情のある駅です。
2015年公開の映画『海街diary』(是枝裕和監督)でも、香田姉妹の住む家の最寄り駅のロケ地として選ばれました。
江ノ電は近年、鎌倉への国内外の観光客の増加に伴い、つねに混み合っており、ドラマ撮影の許可もなかなか下りない状況ではありますが、『最後から二番目の恋』シリーズの撮影ならば、ということで、駅や走行する電車の撮影の許可が下りた、というエピソードがあります。

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