DICが資本提携先の太陽ホールディングス社長の取締役再任に反対票投じる意向、アクティビスト株主からは取締役解任議案も

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(写真:ブルームバーグ)

DICは3日、資本提携先の化学メーカー、太陽ホールディングス(HD)が21日に開催予定の定時株主総会で、同社の佐藤英志社長の取締役再任に反対票を投じる意向だと発表した。佐藤社長に対しては、アクティビスト株主から取締役解任議案も提出されている。

発表資料によると、DICは太陽HDの資本業務提携や非公開化提案などに対する検討姿勢が、中長期的な企業価値向上、株主の利益最大化に向けて「必ずしも適切に機能しているとは言えない」と懸念を表明。その一因が2011年から長い間社長を務める佐藤氏の影響力だとしている。

DICはまた、太陽HDへの出資継続が必ずしも自社の中長期的な企業価値に資するものではないとの見解を示し、両社で資本関係の在り方についての協議を開始したことを公表。今後、取締役の派遣も取りやめる。

DICは太陽HDの約20%の株式を保有する筆頭株主。太陽HDは、米投資ファンドのKKRや日本産業推進機構(NSSK)から資本業務提携や非公開化などの各種提案を受けている。

株主総会に向け、物言う株主として知られる香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントは、佐藤社長とDICから派遣された高野聖史氏の取締役解任を求める株主提案を行った。高野氏はすでに総会までの任期で退任すると公表済み。

著者:谷口崇子

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