マイクロソフトが15万円台の新型Surface発売、Windows 10サポート終了を前にAI PC普及戦略を本格化
「あの青いグラフがあった資料」のような曖昧な記憶でも、自然言語で検索すれば関連する画面が時系列で表示される。PowerPointのスライド、Outlookのメール画面、Webブラウザで閲覧した資料まで。画面に映っていたテキストはすべてコピー可能だ。
面白いのは、過去のスナップショットからその時点の作業状態に戻れる点だ。開いていたWebページ、編集中だったドキュメント、表示していたメールなど、中断した作業をそのまま再開できる。現時点ではMicrosoft製アプリが中心だが、開発者向けに実装方法が公開されている。Copilot+ PCの普及が進めば、他社製ブラウザなどでも同様の機能が使えるようになるだろう。
セキュリティは厳重だ。Windows Helloによる生体認証(顔認証または指紋認証)が必須で、起動時と検索時の両方で本人確認が求められる。すべての処理はローカルで完結し、Microsoftのサーバーに情報が送信されることはない。
Windows Insider Previewが示す未来
イベントでは、Windows Insider Previewで提供開始される新機能のデモも行われた。これらは今後数カ月で一般ユーザーにも展開される予定の機能だ。
まず目を引いたのがAI Actionsだ。エクスプローラーの右クリックメニューに、従来のアプリケーション選択ではなく「やりたいこと」が直接表示される。画像ファイルなら「背景を削除」、Wordファイルなら「Copilotでサマリー作成」といった具合だ。
さらに「Click to Do(クリックで実行)」機能では、画面上の任意の場所でWindowsキー+クリックすることで、AIが次のアクションを提案してくれる。テキストを選択すれば「Webで検索」「Copilotに質問」などのオプションが表示される。アプリケーションを経由せず、やりたいことを直接実行できる世界が近づいている。

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