音楽を愛し、音楽に愛された街《「横須賀」がいま大盛り上がり》のあったかい事情…公開中の映画『父と僕の終わらない歌』や“名曲”の舞台に

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そんな横須賀は、アメリカ由来のジャズも流れる「音楽の街」でもあります。

前出・ドブ板通り商店街の路面には、『港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ』(1975年)や前出の『横須賀ストーリー』を作曲・作詞した宇崎竜童・阿木燿子夫妻、さらにジャズトランぺッターとして知られる日野皓正さんなどの「手形」があります。

手形
どぶ板通り商店街の路面に配置されたミュージシャンたちの手形(筆者撮影)

『父と僕の終わらない歌』で主演する寺尾聰さんが主人公の教師役を務めたドラマ『仰げば尊し』(2016年、TBS)でも、ロケ地は横須賀でした。

「吹奏楽の甲子園」を目指す高校生たちと教師を描いた学園ドラマですが、ドブ板通り商店街のほか、通り沿いにある「横須賀芸術劇場」でも、吹奏楽コンクールの会場として撮影が行われました。

この「横須賀芸術劇場」の大劇場(よこすか芸術劇場)は、オペラハウス仕様の内観を持つ、ゴージャスで本格的なコンサートホールです。松坂桃李さんがバイオリニスト役で主演を務めた映画『マエストロ!』(2015年)や、映画『太陽とボレロ』(2022年)でもロケ地となりました。

横須賀芸術劇場
ゴージャスな造りの大劇場(写真:横須賀芸術劇場の公式サイトより)

今作でも、劇中にアメリカの懐かしい歌が満載で、まさに「音楽の街」が映える映画であると言えます。

都内からアクセス抜群の横須賀

都内から横須賀への電車でのアクセスは、JR横須賀線と京急電鉄が便利です。JRでは横須賀駅、そして京急電鉄ならば市街地に近い横須賀中央駅や、どぶ板通り商店街への最寄り駅・汐入駅からアクセスできます。

京急電鉄では、現在、期間限定で『父と僕の終わらない歌』のロケ地を巡るデジタルスタンプラリーを実施中(6月30日まで)とのことで、映画を観て、音楽に浸る休日を過ごされるのはいかがでしょうか。

古関 和典 ロケ地研究家、コンテンツツーリズム研究家

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こせき かずのり / Kazunori Koseki

1973年神戸市生まれ、早稲田大学政治経済学部卒業後、旅行会社に入社。映画『のだめカンタービレ』のヨーロッパロケを担当して以降、社内でチームを立ち上げ、数多くの映画、テレビドラマ、アニメ等のコンテンツ制作の業務に携わる。2016年、TIFFCOMにおいて、『日経エンタテインメント!』と共催で「全国ロケ地セミナー」を開催し、その活動が同誌でも紹介される。2023年、法政大学大学院政策創造研究科修士課程修了。

現在は業務の傍らでロケ地研究家として「ロケ地ラボ」を主宰し、各大学や地域での講演も行っている(2015年以降、内閣官房より「地域活性化伝道師」の委嘱を受け活動)。2021年、フジテレビ『超逆境クイズ!!99人の壁』に「ジャンル=ロケ地」でチャレンジャー出場、グランドスラム達成。コンテンツツーリズム学会理事。

ブログ:https://ameblo.jp/chiiki-media/

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