「いい母親になりたいのに、なれない」30代女性が激白する息子との関係/「お母さんがやってあげるからできなくていいよ」20代商社マンの悩み
「Cさんは、自分自身がお母さんに求めていたものを得られていないので、それをお子さんにあげることができない状態にあります。これが『孤独で寂しい』という感情の原因だと思います」
このように伝えると、彼女は言いました。
「私は自分がもらっていないものを子どもにあげるために、頑張っていい母親になろうとしていました。これは無理がある行動だったということですね」
Cさんはその後、自分自身の「寂しい」という感情を認めるところから取り組みを始めました。
子どもを放置したりなどの虐待をしている人は、自分自身も被虐待経験者であることが多い。そんな話を聞いたことはないでしょうか。
実際に虐待は間違いなく連鎖します。
確かに、世の中には「自分が親から暴力を受けてきたから、子どもには絶対に手を上げたくない」と頑張っている人もいます。
けれども、怒りが湧いてきたときに、手を出す代わりに言葉の暴力を子どもにぶつけてしまっているケースもあります。
理屈ではわかっていても、虐待の連鎖を止めるのは簡単ではありません。
仕事を完成間近で急に投げ出す
次に見ていきたいのは、親子関係が大人になってからの仕事に影響を及ぼす事例です。
Dさん(20代、男性)は商社に勤務する会社員。彼が抱えているのは、仕事をしていて急にやる気がなくなるという悩みです。
最初は熱心に仕事に取り組むものの、順調に成果が出てきたタイミングでなぜかモチベーションが急激にダウンし、動けなくなるそうです。
Dさんは次のように語ります。
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