「自分の身は自分で守らないといけない」新卒入社3カ月で退職代行を使った彼女の"その後"

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「スマートフォンに1回だけ着信があったんですけど、心臓が止まるかと思いました。それ以降会社からの連絡はありませんでした」

翌日からは退職に必要な手続きを進めた。会社から法律事務所に連絡が入り、法律事務所から瑠奈さんに必要な手続きを案内する。瑠奈さんは退職日までの数週間の間に退職届の記入などを行った。そして、無事に退職日を迎えることができた。

退職代行業者に送ったLINEの文面(写真:瑠奈さん提供。編集部で一部加工)

「退職してからしばらく休んでそれでもメンタルが治らなかったら心療内科に通おうと思っていました。ただ、1カ月くらい休養したら、ご飯を食べられるようになって、元気になりました。それから次に向けて動き始めました。それから1カ月が経った頃に退職代行のサポート期間が終了したんですけど、そこで『無事に退職できたんだ』と心の底から安心できました」

転職活動で内定を取れず方向転換

転職活動を開始した瑠奈さんは、ハローワークや転職サイト、転職エージェント経由で約20社へ応募した。しかし、内定を獲得することはできなかった。「次が決まるのかな……」と心配になったときに改めて自分の働き方を考えた。

「興味のある業界で最低限の給料をいただけるような働き方をしたいと思って、出版業界を目指したんです。ただ、一度正社員として働いて失敗しているし、なかなか選考も受からなかったので、まずはアルバイトとして働こうと思いました」

そこで興味のある出版業界のアルバイトの求人に応募した。

「次に正社員で失敗したらどうしようって不安もあって、なかなか選考も受からないので、とりあえずアルバイトとして働こうと思ったんです。もしダメだったとしてもすぐに身を引けるなと思って。それで出版社で週に5日8時間働くようになりました」

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