エヌビディアは年次開発者会議におけるCEOの強気発言でも市場の不安払拭できず、株価は弱気な「デスクロス」を形成

(写真:ブルームバーグ)
注目されていた米エヌビディアの開発者会議「GTC2025」でのフアン最高経営責任者(CEO)の基調講演は、人工知能(AI)ブームの継続に必要な楽観的なムードを盛り上げるには至らなかった。目先の材料は乏しく、チャート上は不吉なサインが出ていることから、さらなる痛みを警戒する声が出ている。
年初来で13%下落
エヌビディア株は年初来で13%下落。今週は4%以上の値下がりで終える見通しだ。20日には、50日移動平均が200日移動平均を上から下へと突き抜け、弱気サインとされる「デスクロス」が形成された。前回この現象が起きたのは2022年4月で、その後の2カ月間で株価は30%余り下げた。
ブルーチップ・デーリー・トレンド・リポートの創業者、ラリー・テンタレリ氏は「ネガティブな勢いが極めて強い」と話す。

上からエヌビディア株価、50日移動平均、200日移動平均出所:ブルームバーグ
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