「なぜ今、香取慎吾だったのか?」騒動に揺れるフジテレビで、主演ドラマが放送される“意味”…『日本一の最低男』は、あまりにも《香取慎吾の歩み》と重なる部分が多すぎる
その一番末っ子ポジションにいた香取が、激しいアップダウンを経験しながらも、自ら発信するべきスタイルを模索し、現在48歳。エンタメの価値観やボーダーラインが大きく変わる現代、再び地上波に戻ってきた彼は、古さも新しさも感じさせる。
萩本欽一といった大ベテランとも堂々と絡み、昭和のコンテンツを受け継ぐ役割を感じさせる。若い才能を引き上げる慧眼は、主題歌「Circus Funk」をコラボした「Chevon」で確証済みだ。
香取自らが彼らを見つけ、楽曲制作をオファーした。

『日本一の最低男』で一平に恨みを持つ野上役を演じたヘイテツも、香取と同じ事務所に所属。これが俳優デビューとなったが、ガッツリと2人きりのシーンで睨み合い、香取を前に、苦しみをはらんだ長ゼリフを見事こなして、瑞々しい才能を開花させている。
何かを“やってのける”に違いない
才能あふれる若手も、尊敬する大先輩も包み込む。ただ、香取慎吾の不思議なところは、特に意識してリーダーシップを発揮している感じがないことだ。自らが大好きなものを楽しみ、デコラティブなシャンデリアのように輝きながら、周りのパフォーマンスも照らし出している。
そして、クローズしていた扉を、もう一度開く。
『日本一の最低男』の一平は、香取慎吾の新たな幕開けとリンクし、何かを“やってのける”ことは間違いない。
さあ、お立ち合い、お立ち合い、境界のない大合唱(「Circus Funk」)
最終回、彼がどんなトリックを使って「最低男」になり、仲間を守るのか。楽しみである。
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