「東京一極集中」に貢献している道府県ランキング 過疎地から首都への移住がメインではない

東京一極集中とは、他の道府県との間の人口移動で、東京の人口が絶え間なく純増し続ける現象のことである。1996年に女性、1997年に男女ともに東京都への転入数が転出数を上回る「転入超過」が始まったことを端緒とする。
2024年に東京都に純増した人口(日本人と外国人の国内移動)は7万9285人で、2023年の6万8285人の1.16倍となった。東洋経済オンラインで昨年も同様のレポートを発表しているが、東京都に純増する人口は、決して一般的に想像されるような非都会的な過疎地から首都への移住がメインの現象などではない。
むしろ大都会からの「都市間移動」を主として形成されている現象であることを、昨年に引き続き強調しておきたい。
「東京一極集中への貢献」大阪府を抜いて愛知県が首位へ
以下に2024年の東京都移住純増人口(転入超過人口=転入数-転出数)の前住所地をランキング形式で紹介したい。

2024年に最も東京に多く移住した人口の前住所地は愛知県となった。2023年の1位は大阪府で、愛知県の東京一極集中への貢献度があがった形になるが、集中人口に占める割合をみてみると、愛知県8.9%、大阪府8.6%であるので、両者には大差がないともいえる。2023年に続き、東京一極集中は大阪府と愛知県から来た人口が約5人に1人を占める。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら