3つ目の理由は、人として魅力的であるということだ。粗品とかかわりのある芸人たちは、例外なく彼の人柄を褒め称える。裏では先輩にも礼儀正しく、立ち居振る舞いもしっかりしているのだという。
彼の根底には人に対する優しさと愛がある。「ytv漫才新人賞決定戦」での審査コメントが話題になっていたのも、彼の言葉の中に、出場した芸人に対する思いやりが感じられたからだ。
粗品は毒舌キャラの皮肉屋というイメージが強いかもしれないが、相方のせいやに対する思いは強く、親に対する愛情もあり、カメラの前で感極まって涙を流したことも何度もある。
粗品は「令和の島田紳助」
ソロアーティストとしての音楽活動の中では、リスナーに対してまっすぐで前向きなメッセージを放っている。粗品のファンは彼のそういう人間的な部分にも魅了されている。
圧倒的センス、毒舌芸、プロデュース能力、涙もろさ。これらの要素だけを見ると、粗品は「令和の島田紳助」であると言っても過言ではない。
ただ、紳助はキャリアの早い段階で漫才師という仕事に見切りをつけて、不動産投資業、飲食業などのビジネスにも手を広げていったのに対して、粗品にはそういう志向はない。彼の活動の根底には純粋なクリエイターとしての表現欲がある。粗品は次世代のカリスマ芸人としてこのまま突き進んでいくことになるだろう。
