ポケモン新作がアクション寄りへ転換する理由 ターン制バトルを廃止し、通信対戦を切り離す動きが判明
しかし、こういったターン制コマンド選択式バトルはかなり古いものである。昔はゲーム機の性能が低いがゆえに戦いを表現する際にそういった仕様にする必要があったわけで、いまは必ずしもこういった方法をとる必要はない。むしろ、RPGであってもバトルはアクションゲーム寄りになっているのがスタンダードといえる。
「ポケットモンスター」シリーズは頑なにこの古いバトルを守り続けていたのだが、2025年秋に発売されるNintendo Switch向けタイトル『Pokémon LEGENDS Z-A』ではついにそれを変えるという。

この新作のバトルシステムでは、ターン制が廃止される(リアルタイムバトルになるのだろう)。しかもプレイヤーがポケモンと共に行動できるようになっているそうだ。旧来のコマンドを選ぶだけのバトルではなくなり、少しだけアクションゲームに寄るのだろう。
ポケモンの技には有効距離・範囲・攻撃速度などの性能差があり、どのタイミングでどういった技を発動するのか、あるいはポケモンの位置をいかに制御するかが重要になる。これまでのバトルより臨場感も戦略性も増すだろうし、何より同じバトルシステムに飽きた筆者のようなプレイヤーには朗報といえる。
ただし、「ポケットモンスター」シリーズはバトルを簡単に変えられない理由もあった。もともとこのシリーズは、コマンド選択式ターンバトルでほかのプレイヤーと通信対戦が楽しめることが重要だった。それがブームになったひとつの理由であると同時に、いまも支持される理由のひとつなのである。バトルシステムを変えることは作品の根底を揺るがしかねない。
そこで重要となるのが、スマートフォンおよびNintendo Switchで展開される予定の『Pokémon Champions』となる。
スマホアプリでバトルを切り離し、新しいスタイルに

『Pokémon Champions』は従来のポケモンバトルを楽しめるタイトルで、これまでのターン制コマンド選択式バトルによる通信対戦が楽しめる仕様になっているようだ。
つまり、旧来のバトルはこちらのタイトルに切り替えつつ、ゲームのほうはシステムを進化させる意図があるのだと思われる。そして、この選択には大きなメリットがある。
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