今後数カ月でドル高がさらに進む可能性があると考えるアナリストや投資家の中には、金利上昇と物価高の組み合わせが再燃する可能性があるとみる向きもある。そうなれば、アメリカ人の多くが以前よりも貧しくなったと感じることになるだろう。
多くのことが、トランプ政権の選挙公約が現実になるかどうかに懸かっているのだ。
スタンダードチャータード銀行の為替アナリスト、スティーブン・イングランダーは、「トランプがドルを大きく動かす存在になっている」と言う。
トランプの代表的な選挙公約である全面的な関税は、事実上すべての輸入品に税金を課すものとなる。賛成派は、関税によって輸入品が高くなり、国産の代替品が促進されると主張している。
とはいえ、海外で部品を製造したり、海外から部品を調達したりしている自動車会社や、世界中に工場を構える衣料品会社にとって、アメリカに生産拠点を移すことはコストも時間もかかる。そのため、関税の直接的な影響は一般的に、企業や消費者にとっての物価を上昇させ、外貨で価格設定された輸入品の需要を減らす、つまり傾向的にドル高につながるものとなる。
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