「寿司とインド」が双日のリテール事業を左右する 「世界最大の寿司市場」アメリカでは矢継ぎ早に手
寿司ネタ製品の取り扱いで世界ナンバーワンの水産企業グループへ――。
そんな目標を消費者向けのリテール・コンシューマーサービス事業で掲げているのは、総合商社の双日だ。今年に入ってアメリカで矢継ぎ早に勝負手を打っている。
食品スーパーなどに水産加工食品を提供している双日子会社のマリンフーズは1月、オレゴン州で寿司ネタを中心とする現地水産物卸会社を設立。3月には「ロイヤルホスト」などを展開するロイヤルホールディングス、回転寿司チェーンの銚子丸と、カリフォルニア州で合弁会社を立ち上げた。7月にはテイクアウト寿司事業をアメリカ企業から買収したと発表した。
アメリカの寿司市場は日本の1.6倍
「アメリカは今、小中学校の食堂にも寿司カウンターがあるのが当たり前になっている。寿司市場の規模は日本の1.6~1.7倍ある。その市場をしっかり捉えていきたい」
双日のリテール・コンシューマーサービス本部長を務める村井宏人常務は意気込みを語る。アメリカの寿司市場は高級レストランが中心だったが、今は一般化している。市場規模は約185億ドル(約2.7兆円)。世界最大の寿司市場だ。
3月に立ち上げた合弁会社SUSHI-TEN USAの出資比率はロイヤル34%、銚子丸33%、双日33%。「回らない寿司レストラン」を多店舗展開し、客単価50~100ドルのマスプレミアム層を狙う。
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