2023「最終回でがっかりしたドラマ」ランキング 3位『教場』2位『silent』を押さえた1位は?

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『ちむどんどん』あまりの脚本に主演の黒島結菜に同情の声も(写真:週刊女性PRIME編集部)

「開始時に“一人の女の子の何十年という歳月を濃く描きたい”“最終回がこうなるということを初めに決めてから、第1週の本を作るという新しい挑戦をしました”とチーフプロデューサーが発言していたので、我慢して見ていたところがありました……が! 

最終回は30歳をとうに超えた3きょうだいが、生死をさまよう末妹(上白石萌歌)を病院に残して浜辺へ走り、海に向かって“おとうチャーン!”と快癒祈願を呼びかけると“まくとぅそーけー、なんくるないさー”と死んだ父親(大森南朋)から返答が! あまりのトンチキ展開にびっくりしていたら、瞬時に約40年も時間がたち、孫ができた主人公一族が老けメイクで沖縄に集結という噴飯のラストで終了しました」(成田さん)

同枠の前作が評価の高い『カムカムエヴリバディ』だっただけに視聴者も目が肥えていたのかも。

聖地巡礼まで行われた『silent』が2位に

続く2位は、人気ドラマの呼び声が高い『silent』('22年・フジテレビ系)。8年ぶりに再会した元恋人は耳が聞こえなくなっていた、という衝撃の第1話から話題を呼んだ同作。新人脚本家の生方美久氏によるオリジナルストーリーで、聖地巡礼まで行われていたが、なぜがっかりに選ばれてしまったのか──。

『silent』人気作だからこそのがっかりとなってしまった?(写真:週刊女性PRIME編集部)

「紬(川口春奈)と想(目黒蓮)の物語が見たかったのに、紬と湊斗(鈴鹿央士)を丁寧に描きすぎて最後雑な感じ。2人が惹かれ合っていく過程こそ丁寧に描いてほしかった」(33歳・女性)、「3話までが神でどんどん尻すぼみになっていった」(40歳・女性)、「途中から制作陣自ら“神回”とか言い出してうんざりした」(47歳・女性)

前出の成田さんは、「これはがっかりとはちょっと意味合いが違うのですが」と前置きした上でこう分析する。

「紆余曲折を経て、最終回では誰も傷つかず、皆が幸せだったことに少々物足りなさを感じましたが、難病モノ=悲恋ではない、令和の今のやさしさがある“時代の変わり目を象徴するドラマ”だったのではないでしょうか」

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