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人脈構築には「偶然の機会」もどん欲に利用する 佐藤優の情報術、91年ソ連クーデター事件簿⑦

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  • 佐藤 優 作家・元外務省主任分析官

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SVR(ロシア対外諜報庁)の中将はほほ笑みを浮かべて「FSB(ロシア連邦保安庁=秘密警察)は、ロシアでの佐藤さんの動きを細かく観察しているよ。佐藤さんに関するファイルはだいぶ厚かった。もちろん僕も読んだよ」と言った。

「悪口がたくさん書いてあったんじゃないか。ロシアには危険な人物だからね」と筆者は尋ねた。

「それはいろいろ書いてあったよ。クレムリン、政府、議会の要人はもとより、地方政府関係者、学者、ジャーナリスト、さらにミュージシャンやごく普通の市民とも付き合っている。モスクワ国立大学で教えて、未来のロシアを担うエリートにも影響を拡大している。

FSBとしては、こういう活発な動きをする外交官の動きは全部つかんでやろうという気持ちになる。それがあの人たちの職業的良心だ。日本の外事警察だって、大使館から一歩外に出れば僕の動きは逐一観察しているじゃないか。それがカウンター・インテリジェンス・オフィサー(防諜機関員)の職業的良心に基づく行動だ」

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