組織横断的な連携がインパクトのある価値を出す 「個の尊重とコラボレーション」が生む組織力

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PwCコンサルティングのイメージ
チームワークを生かし、複雑かつ多様な社会課題および経営課題に向き合い続けているPwCコンサルティングは、個々の自主性を重んじている点が特徴的だ。個と組織の双方の力を巧みに生かす企業カルチャーは、どのような働き方の下で醸成されてきたのか。中途入社して活躍する2名のコンサルタントに聞いた。

 

ディレクターの髙橋啓氏(写真左)とシニアマネージャーの熊田愛氏(写真右)
ディレクターの髙橋啓氏(写真左)とシニアマネージャーの熊田愛氏(写真右)

「クライアントに、より高い価値を提供したい」 

──髙橋さん、熊田さんは別のコンサルティングファームから転職されて、 PwCコンサルティングに入社されたそうですね。なぜ転職を考えたのですか。

髙橋 私は戦略コンサルティングファームで、ヘルスケアの領域を専門に働いていました。非常にやりがいは大きく、10年以上にわたって取り組む中で、グローバルにシフトしてヘルスケア業界の変革に貢献したいという思いが強まってきたのです。

そのためには、多様な業界の専門家の知識や経験を取り入れる必要があると考えるようになりました。というのも、戦略ばかり考えていると、なかなか発想が広がらないんです。それに、クライアントのニーズがITシステムの見直しにあっても、ケイパビリティがないので断らざるを得ませんでした。外部ベンダーを紹介することはできても、そこがどれくらいのバリューを出せるかは未知数ですから、大切なクライアントなのに中途半端な貢献しかできないというジレンマもありました。

熊田 「クライアントにもっと貢献したい」という思いは、私も持っていました。総合コンサルティングファームにいましたが、あまり個人に裁量権がなかったこともあって、「ニッチだけど重要なポイント」への支援がなかなかできなかったんですね。コンサルティングファームもビジネスですから、大きな結果を求めるのは当然です。しかし、その時々によってクライアントが取り組むべき課題は違います。ビジネスの大きさだけを重視せず、本当に必要とされる支援をフレキシブルにしたいという気持ちがありました。

「採用面接であたたかい雰囲気が伝わってきた」

──転職先としてPwCコンサルティングを選んだ理由は何でしょうか。

髙橋 多様なケイパビリティがあることに加え、コラボレーションを重視している点が魅力でした。「総合コンサルティングファームは、業界ごとに組織が縦割りになっている傾向がある」と聞いたことがあったので、いろいろなファームに所属する知人から実際にコラボレーションが可能な環境かどうか、情報収集をしました。すると、PwCはさまざまなケイパビリティを持つメンバー同士がコラボレーションをしやすい環境であるという評判だったんです。

その期待は外れていなかったですね。入社後驚いたのは、「最先端の事例は何か」という話題になったとき、すぐ世界中から情報を収集できたことです。短期間で重要なポイントを把握でき、国を越えた組織横断のコラボレーションが当たり前のように行われていることを実感しました。複雑化する課題に対応するには、専門的な知識を持つメンバーのケイパビリティを掛け合わせていくことが重要であり、それ自体が価値の最大化にも繋がっていくと思いますし、近年はそういったニーズの高まりを日々肌で感じています。

PwCコンサルティング ディレクター  髙橋 啓 氏
PwCコンサルティング ディレクター
髙橋 啓
2015年入社。戦略コンサルティングファーム出身。企業のヘルスケア業界への参入を業界横断的に支援。医療データを統合するプラットフォームのリーダーシップメンバーで、ヘルスケア領域におけるリアルワールドデータの活用推進をリード

熊田 私はほかにも複数のコンサルティングファームの採用面接を受けたのですが、印象が最もよかったのがPwCコンサルティングだったんです。私がコンサルタントとしてどういうことに興味があり、クライアントにどういう支援をしたいかといったことを話したのですが、面接官が関心を持って受け入れてくれる雰囲気を感じました。

採用面接だと、どこか“よく”見せようとしたり、建前でこちらの言っていることに同意したりといったこともあるのが普通だと思うんです。でもPwCコンサルティングではとても自然で、人と人とのあたたかいコミュニケーションを図ろうとしてくれているのを感じました。

実際、入社時の希望どおり、クライアントの課題にフォーカスした支援ができています。また、中途入社組が多いためか、さまざまなバックグラウンドを尊重する雰囲気があります。入社して10年以上、そのイメージは変わらないので、カルチャーとして根付いているのだと思います。

「異業種コラボレーションで、視野も広がる」

──個々の自主性を尊重しつつ、チームワークも発揮しているわけですが、具体的にはどのようなコラボレーションが実現しているのでしょうか。

髙橋 まさに今、私と熊田さんのチームはコラボレートしています。私が所属するヘルスケアチームと、ヘルスケア業界への参入意向がある業界のチームを掛け合わせた、組織横断型イニシアチブであるヘルスケア参入チームです。

熊田 私はずっと消費財や小売、流通の業界に携わってきましたが、近年ヘルスケアへの関心が非常に高まっているんです。当然、参入の意向も強く持っていますので、ヘルスケアチームとコラボレートしてその橋渡しをしています。

髙橋 保険会社の例がわかりやすいかもしれません。顧客エンゲージメントを高めるために、予防を含めた健康領域に入り込めるよう、さまざまなデータを活用し、健康診断などのサービス設計にチャレンジするケースが出てきています。

熊田 こうした異業種のコラボレーションは、クライアントに対してよりインパクトのある価値を提供することに繋がるほか、コンサルタントとしても自分自身も成長できます。さまざまな知見を持つプロフェッショナルが集まって議論することで、視野が広がり、新たな方向性やより大きな全体像が見えてくる感覚がありますね。

「個々を尊重するチーム設計が、生産性も高める」

──PwCコンサルティングは中途採用活動で「やさしさが生む、強さがある。」というメッセージを発信しています。これをお2人はどう解釈されていますか。

髙橋 当社はプロフェッショナル集団ですから、「やさしさ」が「甘え」であってはなりません。むしろ、圧倒的なバリューを提供するための重要なコア要素が「やさしさ」だと考えています。具体的には、コラボレーションを含めたプロジェクトの編成もそうです。バリューを出すため、お互いの生産性を最も高められて、かつ心理的安全性のある状態を生み出せるよう、働く環境を整えています。

それを実践できていると感じるのが、最近の“ワーキングペアレンツ”の増加です。育休復帰後は特に育児と仕事の両立は難しいのですが、働きやすい時間帯などを考慮してパフォーマンスを最も発揮できるように組織全体で取り組んでいます。結果、クライアントに提供できるバリューも大きくなりますし、メンバー間の信頼関係も強まります。

以前のコンサルティング業界には、「子どもの世話は、業務時間外に対応するのが当然」と言い放つ人もいました。でもPwCコンサルティングには、「それではサステナブルなプロジェクトはできない」ということを理解するだけではなく、きちんと実践できている「強さ」があると感じています。

熊田 私自身、小学生と未就学児の2人を育てているところなので、働きやすさを実感しています。誰かに代わりをお願いするのではなく、プロジェクト全体で最適化されているのがポイントですね。子育てに限らず、いろいろな事情をお互いが受け止めて、最も効率的な道を見つけようというカルチャーは、近年さらに浸透してきました。

PwCコンサルティング シニアマネージャー  熊田 愛 氏
PwCコンサルティング シニアマネージャー
熊田 愛
2012年入社。総合コンサルティングファーム出身。消費財メーカーなど流通・小売業界でセールス&マーケティング領域を中心に幅広い分野でのコンサルティングに従事。その経験や業界知見を生かし、流通・小売企業のヘルスケア参入を支援

そうした「やさしさ」の根底にあるのは、髙橋さんも指摘したように、相手を尊重する気持ちだと思います。その気持ちは、心理的安全性だけでなく、バリューも生み出すんですよね。

例えば、プロジェクトでAIを用いたソリューションを検討した際に、メンバーから「こういうやり方をすると今までにない価値が出せるかもしれない」と、チャレンジングな提案がされた時に、普通なら却下されるかもしれない話だと思うのですが、PwCコンサルティングではメンバーの発想を尊重する雰囲気があるように感じます。却下してしまったら、新たなバリューが生まれるチャンスを潰してしまいますし、次の提案もしづらくなるでしょう。実際、その時もどうしたらそのアイディアをいかして、より価値のあるものを作れるか議論を重ね、新たなバリューを生み出すことができました。

「真のプロフェッショナルへの道を進むなら」

──プロフェッショナル同士だからこそ成立する「やさしさ」の下、生まれている「強さ」があるように感じます。

熊田 一見、まったく関係ないテーマがバラバラにあるようでも、いろいろな領域の人たちと話をしていくと、意外なところで大きなテーマに繋がっていくことに気づかされます。昨日までに得た知識で完璧にできる案件など一つもありませんし、常に新たなインプットをし合えるPwCの環境は、積極的にチャレンジし、学び続けたい人にお勧めです。

髙橋 「やさしさが生む強さ」は、ある種の創造性と言えるかもしれません。従来、コンサルタントにはクレバーさや思考の回転の速さが求められていました。しかし、これだけ社会課題や経営課題が複雑化し、多様化してくると、そういった「正解」を求めるだけでは通用しなくなってきています。

熊田 では、創造性をどうやって生み出すかというと、一人で考えていても無理なわけです。たとえ形だけコラボレーションしても、「あなたの言っていることはわからない」と受け入れられなかったら意味がありません。相手を尊重する「やさしさ」と、どんなことも受け止める「強さ」を身に付けることで、真のプロフェッショナルへの道が開けると思いますし、そうなりたいと思っている人はぜひPwCにジョインしてほしいですね。

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