スクープ、「目黒雅叙園」2000億円規模で売却か 15年に中国政府系ファンドが約1430億円で取得

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都心の大型物件が、また一つ動きだした(記者撮影)

東京都目黒区に所在するオフィスビルやホテルなどの複合施設「目黒雅叙園」について、保有する中国政府系ファンドが売却を検討していることが東洋経済の取材でわかった。

雅叙園は現在、SPC(特定目的会社)経由で中国の政府系ファンド、チャイナ・インベストメント・コーポレーション(CIC)が保有している。複数の不動産関係者によれば、CICから運用を受託するアメリカのラサールインベストメントマネージメントは不動産市況の好調を受け、このほど売却に向けたアドバイザリー業者の選定に着手した。

売却時期は未定だが、金額は2000億円規模となる可能性がある。

4度目の売却劇

雅叙園は目黒駅から徒歩3分の場所に立つ複合施設。敷地面積は約3.7万平方メートルで、オフィスビルやホテル、結婚式場など計5棟の建物で構成される。源流は1931年に開業した料亭で、1991年には敷地内に19階建てのオフィスビル「アルコタワー」、2011年には同じく16階建ての「アルコタワーアネックス」が竣工した。

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