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大学時代の短期留学は将来にどう影響するか 参加する学生をランダムに選び効果を測定

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  • 加藤 真紀 名古屋大学 教育基盤連携本部/高等教育研究センター教授
  • 加島 遼平 一橋大学大学院 経済学研究科 博士後期課程在籍

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渡航を伴う留学は日本の大学生に人気がある。コロナ禍以前、留学する学生は着実に増えていた。独立行政法人日本学生支援機構(JASSO)の調査によると、日本人学生の留学参加は新型コロナウイルス発生前の2018年度には7万0541人に上り、10年前の約2.9倍となった。

留学を促す背景には、学生の志向に加えて産官学の支援がある。JASSOの留学者向け奨学金に加え、14年には官民協同の「トビタテ!留学JAPAN」プログラムが立ち上げられている。

前述のデータを詳細に見ると興味深いことがわかる。18年度までの10年間では、参加者が、短期留学(留学期間1カ月未満)では3万1765人増え、長期留学(同1カ月以上)では1万4268人増えたので、短期留学の増加人数は長期留学の約2.2倍。留学の増加は短期留学の増加に支えられていたことがわかる。

短期留学の増加は、日本だけではなく欧米でも同様に見られる。短期留学は、①長期留学に比べて費用が安い、②行き先は英語圏の国に限らず内容もバラエティーに富む、③留年せずに卒業できる、など利点が多いため、参加する学生が大幅に増えたと考えられる。

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