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タワマンは限界集落になる 30年後の大規模修繕をどうするのか

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(アフロ)

先日、福岡県福岡市にある30階建ての「タワーマンション」(タワマン)が解体される、という報道が業界を駆け巡った。タワマンの解体はおそらく日本では初めてだ。いったいどのくらいの費用がかかるのだろうか。

タワマンとは通常、高さ60メートル超で、20階建て以上の超高層マンションを指す。

よくある19階建て以下で横長の「板状マンション」が老朽化し、解体されたうえで建て替えられるケースは多くない。国土交通省によると2020年末で国内にある旧耐震基準(1981年以前)の老朽マンションは約103万戸。これら旧耐震の物件のうち、毎年何件か壊され、建て替えられる。それ以外の大多数のマンションはただ老朽化していくだけだ。

21年4月において全国で建て替えの工事が完了した分譲マンションは263棟だった。旧耐震のマンション棟数は10年前の資料で約3.8万棟。これを母数に換算しても1%未満にすぎない。

事例が少ないのは、おおむね経済的事情からだ。板状マンションは解体すれば、1戸当たり数百万円の費用がかかる。さらに新しいマンションの建築費が約2500万円。各戸の区分所有者が、合わせて3000万円程度の費用を出せば、古い板状マンションは理屈上、建て替え可能なのである。

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