17歳の女子アマチュア選手、梶谷翼が、オーガスタナショナル女子アマチュア選手権で、見事に優勝した。最終日、土壇場の17番ホールで3パットのダブルボギーを叩いて諦めかけていた梶谷だったが「今ある1打を大切に行こうね」というキャディーのアドバイスで、最終ホールをパーで締めくくり、プレーオフに持ち込み優勝を手にした。
この大会は、一昨年に第1回が開催され当時アマチュアだった安田祐香、笹生優花が3位になっている(昨年は、コロナ禍で中止)。マスターズ委員会は「われわれは、R&Aとともに世界のゴルフ活性化のためにリーダーシップを取らなければいけない。その一環として開催に至った」という。マスターズ委員会は、4月のマスターズの直前に、このオーガスタナショナル女子アマチュア選手権と、もう1つ「ドライブ・チップ&パット」という大会も開催している。7歳から15歳までの男女を対象に年齢幅を4つに分けて、ドライバーコンテスト、チッピングコンテスト、そしてパッティングコンテストを競い、さらに総合点で順位を決めるもので、オーガスタの会場が決勝大会。全米レベルで予選が行われている。
マスターズの祭典が、単に男子の大会だけにとどまらず、女子、そしてキッズ、ジュニアと幅広くイベントを増殖させて、世界のゴルフ界の発展に寄与していこうというもくろみである。あくまでもグローバルな視野を持つことと、ともすれば男子プロ中心のツアーが注目されがちだけれど、そうではなく、すべてのゴルファー、将来のゴルファーに向けたものだ。
さて梶谷選手だけれど、彼女が注目されたのは、僕の記憶の中では、2016年の日本女子オープンだった。アマチュア時代の畑岡奈紗が初優勝した烏山城カントリークラブでの試合だ。当時、梶谷選手はまだ13歳、中学1年生だった。それでも前年に全国小学生ゴルフ大会女子の部で優勝し、16年には、世界ジュニアでも優勝するなど注目を浴びていた。女子オープンは残念ながら予選落ちしたけれど、2日目に同組の茂木宏美は「将来性の高い選手ですね。今日は、途中、パッティングで、体がずれたり動いたりして入らなかったけど、ようやく最後のほうは手が動いて入るようになっていましたね。もし、ほかのパットも手が動いていたら全部入っていた。楽しみな選手」と語っていた。梶谷は「もっとショットの精度を上げたい」と悔しがる。
それから5年。JGAのナショナルチームで、ジョーンズコーチの指導のもと、メキメキと頭角を現しての快挙である。
オーガスタが生んだ新しいヒロインだが、そういう未来のヒーロー、ヒロインを生むフィールドがなければ誕生しない。日本は、もっとその土台づくりから考えないといけないと思う。



















無料会員登録はこちら
ログインはこちら