ゴルフ場にある栗の木が、青々としたイガイガの実をたくさんつける季節となりました。すっかり過ごしやすくなったので、ゴルフプレーも一段と気持ちがいいです。
さて、今年37試合ある女子プロゴルフツアーは、すでに3分の2が終わろうとしています。優勝回数から割り出す今季ツアーの特徴は三つ。1.昨年上位で活躍した選手が、今年もさらに調子を上げて勝ちを増やしている。2.前回の優勝から間を置いて勝つ選手が多い。3.初優勝者が少ない。
1.については、今季3勝目を一番乗りで挙げ、賞金ランキング首位に肉薄する勢いの、台湾のテレサ・ループロ。そして安定してベスト10入賞が最も多く、2勝で賞金ランキング首位のイ・ボミプロ。それに続くのは同じ2勝の、22歳成田美寿々プロと元米国賞金女王の申ジエプロです。
2.については、現在6人と例年にない多さです。7年ぶり2勝目の原江里菜プロ。4年半ぶり7勝目の飯島茜プロ。3年2カ月ぶり5勝目の服部真夕プロ。3年ぶり3勝目の笠りつ子プロ。2年10カ月ぶり18勝目の李知姫(イチヒ)プロ。そして1年8カ月ぶり5勝目の吉田弓美子プロ。一度失った自信を取り戻すのは容易ではありません。再度活躍する自分の姿を夢見て、心に何度もむち打って努力を続けている人たちはたくさんいます。そんな中、復活する選手を真近で見て、さらに勇気づけられよい連鎖反応が起こっているのかもしれません。
その分、例年の半数で推移しているのは3.の初優勝者です。賞金ランキング4位につけてヒタヒタと攻め入っているのが、4月に初優勝を挙げた北海道出身の菊地絵理香プロ。優勝に手が届きそうで打ちのめされ続けた昨年のプレーから脱皮した強さを発揮しています。同じ北海道出身20歳の藤田光里プロも4月、最終ホールで劇的バーディーを決めて初優勝。また、初来日でいきなりメジャーで勝った韓国の21歳チョン・インジ選手はその後全米女子オープンでも勝ちました、圧巻です。さらに、33歳西山ゆかりプロの初優勝も見事でした。師匠の芹澤信雄プロにキャディーをしてもらい、優勝争い独特の緊張感と重圧を一緒に克服できたのではないかと思います。他方、芹澤プロのアドバイスをしっかり体現できる技術と潜在的な精神力の強さ、そして何にも増して勝ちたいという一心がプレー全体に表れていました。その極みは、優勝を決めたあの強く打ったバーディーパットです。その次の大会でも優勝争いをし、これまでステップ・アップ・ツアーで2勝と、一つひとつ積み上げてきた努力が実ったと感じました。
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