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「EU離脱」シナリオの現実味 欧州から離れつつあった英国を現地ルポ

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EU離脱の権利、ない国民に何の権利もない

「欧州連合(EU)を離脱する権利、ない。スコットランド独立、できない。パブでたばこを吸ってはいけない。ない、ない。国民には何の権利もない。ないこと尽くしだ」──。そんな言葉をステージ上で吐き出したのは政治詩人のサム・バークソン氏、通称「怒りのサム」である。2月8日、ロンドン北部で開催されたイベント「政治を変えよう」(慈善団体コンパス主催、下写真)。繰り返される「ない」の言葉が集まった聴衆の頭上を漂う。

「政治を変えよう」イベント。政治家が遠く感じられる有権者が多く集まった

鉄工所の跡地を使った会場は八つに分かれ、100を超えるパフォーマンス、音楽演奏、映画上映、議論が行われた。15分ごとに出演者が代わるステージで、「言葉がナイフのように心に刺さる」と評されたサムの詩は聴衆から喝采を浴びた。

“政党野合”に見捨てられた英国民

英国民の間には今、政治家と自分たちの生活実感が懸け離れていることへの鬱屈した感情がある。「どうせ何をやっても聴いてくれないだろう」という思いだ。

そもそも、保守党と自由民主党による連立政権自体が異例で、有権者の民意に十分に沿うものではない。

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