アリババ、38%高の93.89ドルで終了 初値は公開価格の68ドルを大幅に上回る

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 9月19日、アリババはニューヨーク証券取引所に上場し、92.7ドルの初値をつけた。写真は同取引所で歓喜の表情を浮かべる同社代表ら。19日撮影(2014年 ロイター/Lucas Jackson)

[ニューヨーク 19日 ロイター] - 中国の電子商取引会社アリババ・グループ・ホールディングは19日、ニューヨーク(NY)証券取引所に上場し、公開価格の68ドルを大幅に上回る92.7ドルの初値をつけた。

その後も商いを伴って株価は40%超急騰し、99.70ドルの高値をつけた。ただその後は失速し89.95ドルと初値を割り込む場面もあったが、結局、終値は93.89ドルと、公開価格から38.1%上昇して初日の取引を終えた。時価総額は2310億ドル相当に膨らんだ。

売買高は約2億7100万株で、昨年上場したツイッターの初日の1億1770万株と比較して2倍強となった。2012年に上場したフェイスブックの初日の売買高は5億8060万株。

取引は、米東部時間正午(日本時間20日午前1時)近くに始まった。売買高は開始後10分間で1億株を越えた。

アリババの新規株式公開(IPO)は過去最大規模となる見通しで、トレーディングフロアは市場関係者の歓声が飛び交い、熱気に包まれた。

アリババの調達額は218億ドル。NYSEの上場部門責任者、スコット・カトラー氏はCNBCに対し、引き受け会社が最大4800万株を追加できるオプションを行使する見込みで、IPO規模は約250億ドルと、過去最大になるとの見方を示した。

アリババのIPOが成功したことで、主要株主のソフトバンク<9984.T>、および米ヤフーも大きな恩恵を受ける。

ヤフーは約80億ドル相当のアリババ株を放出。持ち株比率は16.3%となった。ソフトバンクはアリババ株は放出せず、持ち株比率は32%のまま変わらず。

この日の取引では個人投資家の買いが殺到した。オンライン証券のTDアメリトレードによると、取引前の注文数はフェイスブックの上場時を上回ったほか、この日の中盤時点では、同社の個人顧客による全取引の約15%がアリババに集中した。

また関係者によると、フィデリティ・インベストメンツの証券部門でのアリババの注文数は、フェイスブックの上場時よりも1割増しとなった。

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