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実戦!地頭力(中) 行列の待ち時間を計算するには 地頭力を鍛える

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行列の待ち時間を簡単に計算するには?

数学は実生活に役立たないと思っている人がいたら大間違い。学校で習った数式は実生活にいくらでも応用できる。

人気の高いラーメン屋に行くと、長い行列ができている。いつ自分の番がくるかとイライラした経験は誰にでもあるはずだ。だが、「行列の待ち時間を計算するのは簡単だ」と東京大学大学院の西成活裕准教授は言う。

ここで役立つのは「リトルの公式」と呼ばれるもので、(待ち時間=行列の人数÷1分間の到着人数)で算出できる。店の前で並んでいる人を数えて、自分の後ろに1分間に何人並んだかを数えるだけだ。もし15人並んでいて、自分の後ろに1分間に3人並んだら、5分後に自分の順番がくるというわけだ。

車の渋滞も数学的に説明ができる。たとえば、赤信号が青に変わると、前の車から順番に動き出す。一斉に動き出さないのは、前の車が動くのを見て、次の車が動くからだ。この時間差は時速20キロメートルという研究結果がある。これは秒速5・5メートルで、車1台分の長さに直すと、1・5秒ごとに1台が動くことになる。つまり自分の前に車が10台並んでいれば、自分の車が動き出すのは15秒後と予測できるわけだ。

高速道路で車が渋滞したときに走行車線と追い越し車線のどちらを走るほうが有利か。答えはどちらも大差ない。自分が有利と思う方法は他人も同様に考える。これは「ゲーム理論」という考え方に基づく。

これらの例は異なる領域のものを結びつける「抽象化思考力」の一例である。この力を訓練すると、知識を丸暗記で終わらせずに、頭の中で抽象化して他の領域に応用することができるようになる。

セブンより先に「唐揚げ」を売った仮説力とは

フレームワーク思考とは、項目を抽出したあとに結論を考えるのではなく、まず全体を俯瞰して、切り口を考えることから出発する。そのためにも思考のクセを取り去って、ゼロベースで考える必要がある。

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