堀江貴文「今年もムダに目標をたてた人たちへ」 「絵にかいた餅」を作るより重要なこと
例えば以前、テレビ局買収に向けて動いたことがあった。これは「テレビとインターネットを融合させれば、絶対に面白いサービスがつくれる!」という確信があり、「テレビ局の買収こそが最短ルートだ」と判断したからである。つまりぼくは、もともとテレビ局のオーナーになる「計画」を立てていたわけではない。
現実の世界、とくにビジネスの世界では、将棋の棋士のように何手も先を読んで行動するのはナンセンスだ。経営計画とか経営戦略なんてものも、コンサル屋たちが稼ぐためにつくった「絵に描いた餅」だと思ったほうがいい。
「将来に向けて、どんなことを勉強すればいいですか?」
こんなことを聞いてくる人も、「計画」とか「戦略」の呪縛に陥っている。
ビジネスが計画どおりにいくことなんてない
何を学ぶべきかなんて、そのときになってみないとわからない。何かに“備える”ための勉強なんて、苦痛でしかないはずだ。
「大学に合格するため」「転職するため」「依頼された仕事を終わらせるため」「会社をつくるため」……など、短期的なゴールを達成するうえで、どうしても必要だから勉強するのである。
ぼくが起業したときだって、それまでは麻雀をやっては酒を飲むばかりの大学生だったわけで、何か具体的な勉強をして準備をしていたわけではない。サイト制作の依頼を受けるたびに、さまざまなプログラミング言語やデータベースなどの知識・技術を、独学で仕入れていっただけである。
「戦略的に段階を踏んでマーケットを押さえていく」というのは、お勉強好きな人間たちが後づけで考えた「お話」にすぎない。
「計画を立てることで、リスクを減らすことができる」なんて幻想だ。ビジネスが計画どおりにいくことなんてないし、何よりそんなことを考えている時間がもったいない。
緻密な計画なんかなくていい。「やりたいこと」があるやつが本当に強い。
それを実現するための知識を、素早くインプットしていければ、もはや最強だ。
やりたいことがないまま、「何を学べばいいのか?」などと計略を弄するのは実にくだらない。
先のことなんてわからないし、わかりたくもない。唯一確かなのは、1年後も、10年後も、100年後も、ぼくは間違いなく何かにハマっているということだ。
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