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ネオKGB帝国 塩原俊彦著

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石油価格の激変に一喜一憂する資源大国ロシアは、実は今も旧ソ連の幻影に脅かされている。

国家機関、産業の至る所でシロヴィキと呼ばれる旧KGBに連なる治安関係者が利権をむさぼる。腐敗も蔓延する。さらに旧KGBを必ずしも嫌っていない国民意識もある。

ソ連時代の人員300万の軍隊を100万にまで削減しようとする軍改革はいまだその途上にある。核大国ではあっても、軍事力の低下は覆いようがなく、勢い、ロシアの旧勢力圏が侵食されつつある現状への焦りがある。その回復と国益を高めるために恫喝外交を繰り返す。

メドベージェフ大統領の強権的抑圧政治が、ともかく迎え入れられているのは、大国化を願う帝政時代からのロシアの国民性がある。また、石油・ガス・武器輸出からの膨大な利権に群がる闇の勢力からの支持もそれを可能にしている。

本書はこれらの事情を克明に描く。

東洋書店 1785円

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