カタルーニャ住民投票で混乱、数百人が負傷 スペイン警察との衝突で

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 10月1日、スペイン北東部カタルーニャ自治州の当局者によると、スペイン警察が1日、スペインからの同州の分離独立を問う住民投票を阻止するために警棒やゴム弾を使い、数百人が負傷した。写真はタラゴナで1日撮影(2017年 ロイター/David Gonzalez)

[バルセロナ 1日 ロイター] - スペイン北東部カタルーニャ自治州で1日、分離独立の是非を問う住民投票が行われた。当局によると226万人が投票し、90%が独立に賛成した。投票率は自治州の有権者数534万人に対し42%と、想定を上回った。

スペイン政府は住民投票が憲法に反するとの声明を発表しており、同国警察は投票を阻止するため警棒やゴム弾を使用、自治州当局によると844人が負傷したという。スペイン内務省は警察官12人が負傷したと発表した。

スペインのラホイ首相は同自治州の独立を認めておらず、テレビで独立派は「国家全土への脅迫」を企てていると非難。自治州の将来について、全政党での協議を呼び掛けた。

今回の住民投票により、スペインは数十年ぶりとなる憲法上の危機に見舞われており、同国政府とカタルーニャ自治州の間の溝は深まっている。

カタルーニャ自治州のプチデモン首相はテレビ演説で「この希望と苦しみの日に、カタルーニャの住民は、共和国の形態による独立国家を得る権利を手に入れた」と主張。「わが政府は数日中に、この日の投票結果を、わが住民の主権が存在するカタルーニャ議会に送り、住民投票の法律に従って行動することができるようになるだろう」と述べた。

プチデモン州首相は、独立が可決された場合、同州政府は48時間以内の独立を宣言すると述べていた。

バルセロナに州都を置くカタルーニャ自治州は、スペインの産業や観光の5分の1を占める。

投票当日は警棒を持ったスペイン警察が投票所に押し入り、有権者を排除しようとした。これに対し海外からは批判が集まった。英国のジョンソン外相は、住民投票は違憲だとするスペイン政府の見解を支持しつつ、警察の対応には懸念を表明した。

スペインのサエンスデサンタマリア副首相は、警察の行動は適切だったと主張。「自治州政府の全く無責任な行為には、国家の治安部隊で対応する必要があった」と述べた。

*内容を追加しました。

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