「心の免疫力」が高い人が実践する地道な習慣 「自己肯定感」は訓練次第でブレなくなる

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自己肯定感が低いと、失敗や挫折にも弱くなってしまい、それが悪循環を生んでしまうことも…(写真:ryanking999 / PIXTA)
「自分が嫌い」「自分はダメ人間だ」と、必要以上に自分の価値を低く見積もってしまい、どうしても自信を持てない人がいます。
こうした人を心理学の言葉では「自己肯定感が低い人」といいますが、心の健康のためには、自己肯定感が欠かせません。自分なんかダメだと思ってしまうと、心の免疫力が大きく下がってしまうのです。
こうした心の問題に取り組むのが、NYの人気セラピストであるガイ・ウィンチです。彼のTEDトーク「感情にも応急手当が必要な理由」は 400万回以上視聴され、「2015年で最も人気のトーク」にランクインしました。
日本に上陸した彼の著書『NYの人気セラピストが教える 自分で心を手当てする方法』の中から、今回は“自分を嫌いになってしまったとき”の症状とその応急処置法をお伝えします。

自己肯定感は高すぎても低すぎてもいけない

自己肯定感というものはつねに揺れ動いているため、いやなことがあったときなど一時的に下がることもあります。このようなことは誰にでもあることで、とくに手当てをする必要はないでしょう。

しかし、自己肯定感の低い状態が長く続いたり、そのせいで周囲の人との関係がいびつになっている場合は、きちんと傷を手当てして自己肯定感を高める必要があります。

なぜならば、自己肯定感が低いときは、心の免疫力が大きく下がっており、ちょっとしたことでも傷つきやすくなるからです。憂うつや不安が高まり、過食症や拒食症になる危険もあります。さらには人間関係の満足度が下がることもわかっています。

一方、自己肯定感を高めれば、心の免疫力が強化されて多少のことではへこたれなくなります。

ただし、自己肯定感を高めることとは、自分大好き人間になることではありません。世の中には自分が大好きで自信に満ちあふれた人もいますが、それはそれで困った面があります。その極端なケースがナルシストです。ナルシストの人は自己愛が異常に強く、ちょっとでも批判的なことを言われるとひどく怒り、全力で相手に報復します。自分の肥大化した自己を守るためなら手段を選びません。

自己愛は高すぎても低すぎてもいけないのです。自分をしっかりと肯定しながら、自己愛におぼれない堅実さを保つことが理想的です。

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