就活生が誤解する「企業が求めるコミュ力」 求めているのは「話の面白さ」ではない

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企業が求める「コミュニケーション能力」は学生が抱くイメージとは異なる (写真:msv / PIXTA)

企業の採用ホームページを見ると、「求める人物像」としていろいろなことが書かれている。その一例を挙げてみよう。

・「様々な社会課題に立ち向かうため、自ら周囲に働きかけ、大きな力を生み出し、最後までやり抜く人」(三菱電機)
・「楽天主義を理解し、共感し、実行に移すことができる方」(楽天)
・「ヤマトのDNAに共感できて柔軟な思考とチャレンジ精神をもった方」(ヤマト運輸)
・「進取の気性にあふれ、未知のものにチャレンジする気概に満ちた人」(キヤノン)
・「新しい情報やスキルを継続的に習得し、自己成長への努力を惜しまない人。物事や組織の課題を認識し、その解決に向けて、自律的 主体的 に考え、行動できる人」(JTBグループ)
・「常に挑戦、成長し続ける人」(ニトリ)
・「責任感や使命感を有し、主体的に考え行動し、仲間と協働しながら成長していける人材。多様なフィールドで中核となり、力強く事業を推進できる人材」(東京ガス)
・「誰かに答えをもらうのを待つのではなく、自分自身で考え、答えに向かって周りを巻き込みながら積極的に行動できる人材」(三井化学)

企業の「求める人物像」をチェック

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企業は面接官の好みで学生を選考しているわけではない。自社の事業戦略や、現場での仕事の進め方に基づいて、「求める人物像(人材像)」を設定し、それを採用選考時の評価基準(観点)として共有している。

「求める人物像」は、その企業における理想的な価値観や行動であるとも言える。採用選考時の評価基準という役割だけでなく、採用後の育成指標としても活用されている。自分が応募する企業の「求める人物像」を確認することは、自分がどうなりたいかと合致しているかどうかを確認することにもなり、入社後のミスマッチを減らす上でも非常に大切なことだ。

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