水面下で広がる就活「学歴フィルター」の実態

大量応募への対処に大企業の半数以上が設定

大量のエントリーに対処するため「学歴フィルター」による選別を行う人気企業や大企業は少なくありません(写真:Shyn / PIXTA)

「学歴フィルター」という言葉を聞いたことはあるだろうか? 今回はこれから就職活動を始める学生の皆さんに向けて、基本的なことを解説し、実態についても調査データから覗いてみたい。

まず、「学歴フィルター」とは何か――。新卒の就職活動(転職時には聞かれない)でしか使われない用語の1つで、選考する際に「一定レベル以上の大学」に在籍する学生かどうかを基準にすることである。大企業や人気企業ともなれば、その応募者数は1年だけで万単位となる。限られた期間内で全員を平等に面接・選考するのは正直難しい。

企業は「自社に合う学生がいる確率」を重視

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そこで、面接・選考の対象となる人数を絞り込む必要が出てくるわけだ。単純に応募の早い順に受け付け、ある人数に達した時点で締め切る方法もないわけではない。

しかし、企業からすれば、できるだけ優秀な学生(実際には「優秀と思われる学生」と言ったほうが正しいだろう)を採用したいわけで、先着順で選考対象者を決めるということは現実的にはありえない。

ではどうするか。応募はある程度の期間を設けて受け付け、応募が終了した後のスクリーニングを含めた選考段階で絞り込むのが一般的だ。絞り込み方法にはいくつかある。エントリーシートによる書類選考、WEB適性検査による振るい落としが代表的なものである。希望者全員に提出、あるいは受検の機会は与えられるものの、その合否判定は企業側のブラックボックスの中にある。すべてが公平なジャッジの下に行われているとは限らない。最初に大学名だけでまずは選別し、残ったものについて初めて内容を確認するという例は、残念だが少なくない。

もちろん、学歴フィルター外の大学に優秀な学生がいないわけではない。ただし、企業側からすると、これまでの長年にわたる採用活動の中で、確率論としてどこの大学に自社に合う学生が多くいるかをつかんでいる。学歴フィルター外の優秀な学生を逃してしまう可能性はあるが、学歴フィルターによる絞り込みを実施したほうが、採用活動を効率的に進められる。逆に応募者全員に目を向けてしまうと、学歴フィルター内の優秀人材を見落とすリスクがあり、それを恐れているともいえる。

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