中期的に見て「お見合い婚」はこんなに有効!

2回のデートで結婚した靖之さんの場合

「お見合い結婚」にはメリットもあるようです(イラスト:堀江篤史)

筆者は2年前から趣味で「お見合いおじさん」をしているが、なかなか結果(成婚)が出ずに悩んでいる。特に女性から「ご紹介いただいた〇〇さんはとてもいい人なんですけど、恋愛する気持ちにはなれませんでした」と言われることが多い。

恋愛感情とは、極端に言えば、一緒に食事して一緒に寝たいと思うことだ。結婚した場合、長期的に寝食を共にすることになる。結婚相手を選ぶ際に恋愛する気持ちを大事にするのは間違ってはいない。

しかし、恋愛感情は移ろいやすいものだ。結婚した後で、経済観念や家族に対する考え方があまりに違うと、失望や反発が募り、恋心も愛情も消えてしまうことがある。逆に、最初は燃え上がるような恋はなくても、結婚した後の生活が想像以上に幸福であれば、信頼と感謝が深まり、男と女としての結びつきも強まっていくことは大いにありうる。

筆者がお見合いおじさんとしてお世話をしている女性たちにも、「彼はイケメンとかではないけれど、優しくて働き者だからおすすめ。生理的にどうしても嫌ではなければ、とりあえずお付き合いをしてみてください」などとお願いするようにしている。なかなか了承してはもらえないのだが……。

非正規職員時代はモテなかったが…

その点、今回登場してくれる晩婚さん、福田靖之さん(仮名、36歳)は、スマートで男らしい風貌の持ち主で、大学付属の研究所に勤務するインテリである。物腰も柔らかく、女性からの人気もありそうなのだが、30歳を過ぎても恋愛や結婚をする機会や余裕は少なかったという。

博士課程を終えた後は、全国各地の研究施設を非正規職員として転々としていた。学生時代に海外留学も経験し、貸与の奨学金を1千万円近く背負っている。パーマネント(任期なしの終身雇用)の就職先を見つけるまでは不安定な日々を送っていたようだ。

「ある大学では教授が娘さんとの縁談を持ちかけてくれたこともあります。でも、僕がパーマネントになれないまま任期切れになることがわかってからは、そのことを一切口にしなくなりました。わかりやすい反応だなあ、と思いましたね」

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