PCデポ、「サービス特化」でつかんだ最高益 「商品は他社で買っていただいて結構です」
「パソコンやタブレットはうちではなく、アマゾンや家電量販店で買ってもらってかまわない」――。
こう言い切るのは神奈川県地盤のPC専門店、ピーシーデポコーポレーション(PCデポ)の松尾裕子取締役(IR・広報担当)だ。同社は直営やフランチャイズでパソコン販売を展開しているが、「他社で商品を買ってもいい」というのは、一体どういうことなのか。
現在、家電量販店のPC販売は、2014年4月の「Windows XP」のサポート終了に伴う駆け込み需要の反動減で、軒並み苦戦が続く。だが、PCデポは絶好調だ。今2015年度も最高営業益を更新する見込みで、達成できれば3期連続の最高益となる。
サービス重視で一気に復活!
逆風下で拡大を続ける背景にあるのは「物販からサービスへの転換」だ。従来のPC、プリンターなどの販売から、好採算の修理や点検などサービス事業への転換が奏功しているのだ。
サービス事業を本格的に始めた2006年度は、物販が売上高の8割を占め、サービスは1割だった。それが、今4~9月期には物販が5割、サービスは5割まで拡大。サービスは3期連続最高益の牽引役なのだ。
戦略転換に合わせて、店舗も様変わりしている。2015年12月11日、都心では初出店となるサービス中心の小型店舗「ピーシーデポスマートライフ青山店」が開店した。店舗面積はわずか70坪。車で来店する客が多い、郊外路面店の7分の1程度の大きさだ。
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