ゲオの動画配信は、「アダルトビデオ」で稼ぐ

50本のAVをラインナップ、毎週10本入れ替え

――エイベックスとの議論ではどんな点に時間をかけたか。

当社は実店舗をベースに動画配信を手がけるわけだが、その前提では、何が必要でどういう売り方をするかを、よく揉んだ。動画配信はインターネットをよく理解している層から広がるサービスだと思うが、市場が本格的に広がるには、ネットに明るくない人たちも取り込んでいかなければならない。この層にどうアプローチするかに両社ともこだわった。

――開始時期は遅いが、価格面でもコンテンツ面でも、競争力の強いサービスを設計したということか。

そうだ。後発だからこそ攻めていかなくては。

――動画配信はどれぐらいの規模に育つか。

正直に言って未知数だが、ユーザー数180万人を3年以内に目指すというのが、現在の計画だ。ただ、市場全体の勢いとの見合いでもあり、市場がそれ以上の勢いで成長していたら、180万人でも少ないし、ブームが来てなければ、逆にチャレンジングな目標になる。

無料動画YouTubeの方が怖い

「レンタルか動画配信かは客が選ぶ。選ばれた方をやるのみ」(遠藤社長)

――仮に180万人が達成できた場合、既存のレンタル事業はどうなっているか。

それでもやはり圧倒的に店舗の方が事業規模は大きい。

――レンタルが動画配信に置き換わっていく懸念はないか。

結局はお客様がどちらを選ぶかに尽きる。当社としては、選ばれた方をやるのみだ。

レンタル店の市場は、ゆるやかに縮小傾向にある。当社のポジションは、市場全体の傾向よりいいところにあるが、それでも減少はしている。しかし、この傾向が動画配信の影響かというと、そうでもない。スマートフォン(スマホ)でできる、いろんな娯楽に時間を消費することにお客様を奪われている、とみている。

――動画配信すらも使わず、YouTubeなどで無料動画を観るほうが、今後もやはり主流かも知れない……。

そうかもしれない。いまは動画配信以外との時間の取り合いのほうが、当社にとっては重要な競争要素。動画配信をメインに使う人と、店舗を利用する人の棲み分けもされていて、現状では食い合いになっていない。それよりは、「スマホを触っていれば時間が潰れていいじゃないか」という、まったく違う土俵で競争が起こっている感じ。それが当社が最大の危機感を抱いているところだ。

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ビームスの流儀

1976年に創業し、90年代の渋カジブームを牽引したビームスが今も元気だ。創業以来赤字知らず。40年、最先端を走り続けられる秘密は何か。設楽洋社長への独占インタビューを掲載。