1回勝って終わる人と「勝ち続ける」人の差

世界一プロ・ゲーマー梅原大吾の「仕事論」

第一線で20年勝ち続ける「世界一のプロ・ゲーマー」梅原大吾氏の「仕事論」とは?
「世界一のプロ・ゲーマー」として、国内外で絶大なる人気を誇る梅原大吾氏。2015年には久々の新刊『1日ひとつだけ、強くなる。』を出版。ゲームをしない人々の間でも知名度が高まっている。
最近では、ゲームの世界大会『カプコンカップ2015』で獲得した準優勝の賞金 6万ドル(日本円で約 725万円)を全額、ニューヨーク大学のゲームデザイン学科奨学資金(EVO奨学金)へ寄付したことが話題となった。
14歳で日本一、17歳で世界一となった彼は、今34歳。20年間積み上げてきた「プロ論」を語ってもらった。

「すべてを犠牲にして」格闘ゲームだけ、していた

――11歳でゲームを始めて、14歳で日本一、17歳で世界一。プロゲーマーとして、20年以上「トップ」で戦い続けています。いいことも悪いこともあったと思いますが、続けられた秘訣はどこにあるのでしょう?

11歳で格闘ゲームを始めましたが、23、24歳くらいから3年くらいやっていなかった時期があるので、そこを除くと正味20年くらいですかね。ゲームの世界で比較すると、確かに長いと思います。普通は途中でやめちゃいますからね。仕事にならない趣味の世界ですから。たとえば、一人でできる趣味だったら、20年できるかもしれないですけど、相手がいる勝負の世界だと、全然勝てないからやめてしまう人が多いです。

僕の場合は、「秘訣」があったというよりは、正直無理やり続けていた、というのが正確かもしれません。プロになってからは、「仕事」ということでゲームに心置きなく打ち込んでいますが、それ以前は、本当に、本当にすべてを犠牲にして格闘ゲームをやっていました。

「すべてを犠牲に」というと大げさに聞こえるかもしれないけれど、23歳くらいまでは1日も休まずゲームセンターに通っていた。大晦日と元旦以外、363日。親も友達も「なんでそんな熱心にやるの?」となっていたんですよ。世間からも認められないですし。それを10年くらいやっていたというのは、ちょっと異常ですよね。何を考えていたんでしょうね(笑)。

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