住みよさランキング 2012年版--総合1位は印西(千葉)、2位野々市(石川)、3位坂井(福井)

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住みよさランキング 2012年版--総合1位は印西(千葉)、2位野々市(石川)、3位坂井(福井)

東洋経済では、全国の市を対象に「住みよさランキング」を毎年公表しているが、このほど最新結果がまとまった(全都市のランキングは、『都市データパック2012年版』を参照)。

「住みよさランキング」は、公的統計を基に、それぞれの市が持つ“都市力”を、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、採用14指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出、その単純平均を総合評価としてランキングしたもの。今回の対象は、12年6月18日現在の788都市(全国787市と東京区部全体)で、今回が19回目となる(昨年11年は、東日本大震災により非公表)。

今年の「住みよさランキング」総合評価1位は千葉県印西市、2位が石川県野々市市、3位が福井県坂井市となった。

※3ページに総合評価上位50都市ランキング、4ページに上位50都市の観点別順位を掲載。5つの観点と採用14指標、評価方法については記事末参照。

1位の千葉県印西市は、前回10年ランキングでは5位だったが、今回首位の座に輝いた。

1996年3月に市制施行して誕生した比較的新しい市で、10年3月に印旛村、本埜村と合併し現在の市域となった。人口の半数以上が千葉ニュータウン区域に在住する典型的なベッドタウンであり、80年代半ばからの北総線延伸とともに千葉ニュータウン区域が拡大、今もなお人口流入が続いており、「快適度」では9位と全国トップクラスにある。

人口増加と幹線道路などの整備に伴い大型商業施設が相次いで開業していることから、「利便度」でも3位と高評価となっている。なお、印西市は東京区部の20%通勤圏であり、補正(*)の対象となる「人口当たり小売業年間商品販売額」の指標において、東京区部の数値を採用している。

また、大型商業施設のほか、地盤の堅さから金融機関の事務センターも多数立地しており、人口当たりの税収も高く、「富裕度」でも60位、市域が従来からの農村部と郊外の新興ニュータウンで構成されることから持ち家比率も都心近郊の都市としては高水準で、「住居水準充実度」も86位と上位にある。

ただ、印西市を含む千葉県北西部周辺は人口当たりの病床数、高齢者人口当たりの介護施設定員では全国平均以下という水準であり、ドクターヘリを日本で初めて常駐させた日本医科大学千葉北総病院が立地しているものの、「安心度」では683位と下位に位置している。

 

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