史上最高の安全ヘルメットは、何がすごいのか

死角をなくすビデオシステムを内蔵

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スカリー社の創業者であるマーカス・ウェラー氏のアイディアは、自分自身が過去に起こしてしまった事故から生まれた。

彼はスペインのバルセロナでオートバイに乗っていて、道から目を離したちょっとした隙に前を走る車に衝突してしまったのだ。

事故から2年後、ウェラー氏は事故当時の夢を見た。でも、その夢の中では衝突は起こらなかったという。

ウェラー氏はこう語る。「僕は道を走っていて車がブレーキを踏むのを見て、よけたから、なんとか事故にならなかった。そこで僕は深い眠りから目が覚めて、ベッドに座って鳥肌が立つのを感じていた。そして考えた。こうやって危険を事前に知ることが人の命を救うだろうって」。

史上最高の機能を持つヘルメット

ウェラー氏が言うところの史上最高の機能を持つオートバイのヘルメットの開発を始めるきっかけとなったのは、正にこの夢だった。最新のビデオ・システムを使用し、強力なコンピュータを内蔵。さらに視線を下げなくても計器を見る事が出来るよう、バイザーにディスプレーを搭載した。これによって、このヘルメットはライダーが死角なしにすべての方向を見られるようにしたのだ。

マーカス・ウェラー氏は言う。「ヘルメットのビデオ・システムは180度死角カメラを時間差なしに映し出す。すごく広角カメラで、頭の後ろに目が着いているように、すぐ前のディスプレーに映し出すことができる」。

人間は時速120キロで走るようには設計されていないため、そんなに速く走ることを可能にするには、人間の脳が視覚を処理するのとテクノロジーをうまくシンクロナイズさせるという難しいハードルを開発者は越えなければならない、とウェラー氏は言う。「私達の脳と視覚システムの自然の状態での機能を最大限に利用して、その情報を見える所に戻してやる。どこにでも焦点を置く事ができる。それによって、反応にかかる時間を削減して、命に関わるような事故にあう可能性を減らせるのだ」

ブルートゥースを通してヘルメットと電話をシンクし、手を使わないで電話をかけたり、GPSでナビを使ったり、音楽をストリーミングしたりする事が可能だ。これらの動作をすべて道から目を離す事なくできる。

長い期間にわたって研究開発を続けた結果として完成した最初のヘルメットは、丁度クリスマスに間に合うよう、出荷を開始する予定だ。

原語はこちら

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