ミッドナイト・イン・パリ(Midnight in Paris)--欧州債務危機は、先進国の共通問題《宿輪純一のシネマ経済学》

筆者の好きな監督の1人であるウディ・アレンの映画である。彼は1935年生まれの76歳(!)、監督生活47年+第42作目というから驚きだ。アカデミー賞も『アニー・ホール』で監督賞、『アニー・ホール』『ハンナとその姉妹』と本作『ミッドナイト・イン・パリ』で脚本賞を受賞している。本作品はウディ・アレンの作品では最高の興行成績をたたき出しているのだから、老いてますます、という感じで大したものである。

個人的に好きな作品を挙げさせていただくと『アニー・ホール』『インテリア』『マンハッタン』『カイロの紫のバラ』『ハンナとその姉妹』『世界中がアイ・ラヴ・ユー』『マッチポイント』『それでも恋するバルセロナ』『人生万歳!』、そして、これから日本で公開になるであろう『You Will Meet a Tall Dark Stranger(2010年)』と『To Rome with Love(2012年)』も好きである。



© 2011 Mediaproducción, S.L.U., Versátil Cinema, S.L. and Gravier Productions, Inc.


 さて、本作品であるが、主人公は若くして映画業界で脚本家として成功を収めたギル(オーウェン・ウィルソン)。婚約者イネズ(レイチェル・マクアダムス)の父親の出張旅行に便乗し、大好きなパリにやってきた。
 
 ギルは安易な娯楽映画の脚本に飽き飽きし、本格的な小説家になることを夢見て、処女小説の創作に取りかかっていた。そして、いつかパリに移住したいという夢もある。しかし、お嬢様のイネズはカリフォルニアでのリッチな生活を譲らない。そうこうしているうちに、イネズの男友達ポールが出現し、イネズとの仲もうまくいかなくなる。

ポールと踊りに行くというイネズに対し、勝手にしろということで真夜中のパリを散歩していたギル。さまよっているうちに、旧式の黄色いプジョーに乗せられ、古い社交クラブのパーティに連れて行かれる。



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