東急電鉄が取り組むO2Oによる街づくり(前編)《O2Oビジネス最前線・黎明期を迎えた新・消費革命》

現在、「街」全体を、ネットとリアルの融合したO2O(オンライン・ツー・オフライン)の世界へ変貌させる先端プロジェクトが進行中だ。

舞台は、東急田園都市線沿線の東京都世田谷区玉川。二子玉川駅の目の前に広がる。プロジェクトの主役は、東京急行電鉄株式会社(以下、東急電鉄)だ。

たとえば、街を歩くと、近くにある、好みに合ったお店を、スマートフォンや携帯電話のサービスでおすすめしてくれる。アプリを起動し、スマートフォンのカメラ機能で街中を見ると、街中の風景にクーポン発行店舗のアイコン画像が重ねて表示される。ドリンク一杯無料などのお得なクーポンがあるお店がどの方向にあるか一目でわかる。こうした街が今、現れた。

2011年3月、東急電鉄は、商業、オフィス、住宅などの複合施設と豊かな自然環境が調和した「二子玉川ライズ」という新しい「街」をオープン。総開発面積は約11.2ヘクタールと、民間の都市開発としては都内最大級だ。

この二子玉川ライズに、最先端技術を有する企業群がひしめく。

10年8月、民間企業6社の発起で「クリエイティブ・シティ・コンソーシアム」という企業連合が設立された。二子玉川ライズを拠点として、約75社の企業に、行政、学識経験者等が連携して活動する。

二子玉川の街を実証実験の場として、スマートシティや位置情報サービス、健康サービスなどの最先端テーマに挑戦する。

東急電鉄と国際航業が中心で取り組むG空間プロジェクト「ロケーション・クルーズ・プロジェクト」は、コンソーシアムの活動の1つ。

スマートフォンや携帯電話で利用できる「屋内」位置情報サービスを展開し、新しい街の楽しみ方を利用者に提供する。

まさに「街づくりの中のO2O」を検証するプロジェクトだ。

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