サントリー新浪社長「今後3年は上場しない」

当面はビーム社のPMIに集中

 10月26日、サントリーホールディングスの新浪剛史社長は、2018年までは株式の新規上場や大型買収はないと述べた(2015年 ロイター/TORU HANAI)

[東京 26日 ロイター] - サントリーホールディングス[SUNTH.UL]の新浪剛史社長は26日、2018年までは株式の新規上場(IPO)や大型買収はないと述べた。今後3年はビームサントリーの収益性を高めるなどPMI(合併・買収後の統合プロセス)を最優先に取り組むべきことと位置付けている。

ロイターとのインタビューで述べた。

新浪社長は「今一番やらなければならないのは、ビームサントリーのPMIを成功させ、もっとキャッシュを生む会社にすること。PMIが成功しなければ、世界に相手にされない」と述べた。

社長就任から1年が経過したが、ビームサントリーについては「この1年でほぼ体制は作り上げた。一番気になっていた品質保証のところはしっかりとできるようになった」という。

IPOについては「経営者だから当然全てを考える。プライオリティとしては相当に低い位置付けだが、世の中何が起きるか分からないため、勉強はしておく」としているが、「今、IPOする必然性があるとは思っていない。IPOは成長資金を集め、買収をするということ。今はない。PMIで精一杯だ」と述べた。

新浪社長は「PMIの成功はこの3年にかかっている」と強調。3年後の2018年までに、格付けを現在のBBBから「少なくともAマイナスへ戻したい」と話す。

2018年までは、IPOも大型買収もないかとの質問に対し「絶対にない」と答えた。

ビール世界最大手アンハイザー・ブッシュ・インベブ(ABインベブ)<ABI.BR>は、SABミラー<SAB.L>の買収で基本合意した。ビールで世界シェア3割を占める巨大企業が誕生する。

新浪社長は「競争環境が変わり、コンソリデーション(統合)がもっと進む。そういう時にわれわれがどう対処するかと言えば、ビームサントリーを強くしていくしかない」と述べ、あくまでビームサントリーのPMIに最優先で取り組む考えを強調した。

今回の買収が成立した際には、各国の独禁法などに抵触する事業の一部売却なども想定される。ただ、新浪社長は「調べた限り、われわれにとって戦略的意義のあるものはない」とし、清涼飲料も含め「今、何かを買うという意思はない」とした。

今後、ABインベブとSABミラーのように、市場環境を大きく変える買収案件が出てくる可能性もあるが「インベブはステップを踏んで結果を出している。サントリーもビームで結果を出さなければならない。それができないのに、また買収をすれば経営がおかしくなる」と述べ、ビームのPMIで一定の結果を出す前に大型買収に乗り出す可能性を否定した。

 

(清水律子 浦中大我)

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